小学生並の感想
母猫
映画とドラマ
魅力的なストーカー ”You” ネトフリドラマ
このタイトル、どうにかなんない?箸にも棒にもかからないわ。
ネットフリックスのドラマです。
あらすじ
書店の若い店主ジョーは、店によく来る女の子Genevier(グェネビァーみたいな発音です)に恋して、彼女をストーキングします。ジョーは知的で繊細な優男ですが、貴重な古書を保存する特別な部屋の管理を祖父?から厳しく叩き込まれた過去をもち、そのトラウマが彼の行動に影響を及ぼしている。
ヒロインのGenevierはライターを目指している大学生で、裕福で不実なボーイフレンドがいます。彼女にはときどき援助してくれる金持ちの友達Peachとその仲間たちがいて、GenevierはPeach(ゲイ)に振り回されっぱなしです。Genevierの家庭環境は地味に複雑で、両親は離婚していて、父親には新しい家庭があるけれど、月に一度はお金をもらうために会っている。
ライターを目指す学生のワークショップに入れてもらったGenevierですが、ナンタケットの普通の家の出身のである自分と、外交官の娘との差異に落ち込みます。世界中に住んで経験も豊富、良い作品を書ける彼女にくらべ、自分はなかなかいいものが書けずにいます。
このナンタケットって、渡辺由香里さんの別宅があるナンタケット島のことですよね?お金持ちの別荘がある。なんでナンタケット島出身だと引け目を感じなきゃならないのかいまいちわかりませんでした。もともとは漁村とかだったのかなー。
あと、変わってて新鮮だったのが、Genevierが仕送りをもらうのにメディバル?的なコスプレイベントに行かなきゃいけなかったこと。どうも父の再婚相手の趣味っぽくて、再婚相手とその子供、父親という気まずいメンバーで食事しなきゃいけないの。その席で、父に距離を感じた彼女は感情を爆発させ、出たセリフが
「私のクリスチャニティーはちゃんとしてるわ!」
えええええ?
この状況でなぜクリスチャニティ?父と距離ができて悲しいって話じゃないの?
どうやら私は北米人の、特に白人の宗教観込みの常識がわかっていなかったらしい。
私ら日本人の慣習やしつけ、文化が儒教に根差すように、キリスト教に根差す価値観があるのか…。もちろん人によって度合いの違いあれど、自分は良い人間であるというよりどころの価値観、それが彼女たちは私たちと違うものに根差しているのだと感じました。
アマゾンプライムの、超人ドラマ「Boys」でも、超人界のアイドル、スターライトがクリスチャンの巨大イベントに参加させられるシーンも同じ印象。
膨大な人数が支持する、宗教に根差す価値観、か…。
だれもが、自分はまっとうな人間だと思いたい。
でもその「まっとう」はところ変われば変わっちゃうのよね。
ちなみにジョーは、もちろんGenevierのイベントにこっそりついていき、偶然会ったふりをする安定のストーカーっぷりです。
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