第17話 カクヨムコンの傾向と対策(正直者は馬鹿を見る?)

 第5回カクヨムWeb小説コンテストがもうすぐ始まりますね。今回はその傾向と対策について議論していきましょう。


 まずは読者選考の突破を目標とされる方が多いと思います。それに関してはまず前回の結果を見てみましょう。嵯冬真己様が大変わかりやすい集計をされておられるのでそちらを参照して頂きたいと思います。


カクヨムコン4 まったり応援団 / 嵯冬真己

カクヨムコン4中間選考の星分布、他データまとめ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884543595/episodes/1177354054888730362


 さて嵯冬様の考察におきましては、★の数だけが勘案されているのですが、カクヨムで言うところの「評価」とは★の数+フォロワーの数と言うことを考えなければなりません。


 つまるところ、★50と言えばそれに付随するフォロワーがあって当然で、つまりは★50+フォロワー150程度がカクヨムコン3までの足きりラインだと思えばよく、それがカクヨムコン4になってすこし曖昧になってしまっている。ということです。


 異世界の場合は★200以上+フォロワー1000あれば安心でき、それ以下では落ちる可能性も受かる可能性もあるだろうと言ったところです。それ以下では★100あっても落ちる場合もあれば、★3でも受かる場合があるわけです。


 他のジャンルでは★50以上が目標となるでしょう。★100以上あれば安泰です。といっても登録したばかりの人がいきなり★100を取るのはとても大変です。事前の準備をしっかりしましょう。



 10万字程度の新規作を公開する場合。

 いきなり公開しても誰も読んでくれませんので、まずは読者を獲得しておく必要があります。短編を書く、こちらからフォローをするなどして、作品のフォローでは無く、あなたへのフォローを作ることが必要です。あなたのファンを作っておけば、新作を書いたときにご祝儀的に★をくれたり、フォロワーをしてくれたりとスタートダッシュの違いが大きくなります。


 すでに完結している既存作を出す場合。

 この場合はカクヨムコン専用のランキングに入れたところで最下層を漂うことになります。なので、まずは参加せずに後日談などの新規エピソードを公開→宣伝→★が付く→注目に掲載→★フォロワー増→最終日にカクコン参加。のような戦略が必要となるでしょう。しかし「宣伝」のところが難しいのが問題で、なかなか効果的な宣伝手法が無いのがはがゆいところです。



 そして、参加時期の問題があります。いきなり参加するのは得策とは言えず、むしろ締め切り直前の方が初心者の方には良いかもしれません。といっても前回までのシステムが踏襲された場合の話ですが。


 前回までのカクヨムコンでは、参加すると専用のランキングに隔離されます。もちろん初心者の作品には評価が付いていませんから、専用ランキングの奥の方に追いやられ、さらに注目の作品にも載らなくなってしまいます。

 

 カクヨムコン4では現在注目の作品が置かれている所にカクヨムコン専用のランキングが表示されるようになり、注目は少し下に追いやられていました。つまりはカクヨムコンの上位の人だけがずっと目立つ状態に置かれていたのです。


 じゃあ注目に載っても意味ないじゃんと言う話かというと、そうでもないのですよ。アプリです。アプリは基本的にコンテストを追いやっていて、注目の作品も一番目立つところに表示されるのです。


 つまりはWEB版を捨ててアプリに注力すると言うことです。カクヨムコンに参加する人が多いため、カクヨムコンが始まると注目の作品に表示される作品数が減るために、相対的にあなたの作品が表示される回数が増えることも期待できるのです。


 さて、勘のよろしい方ならこの議論の矛盾点にお気づきのことでしょう。おいおいカクヨムコンの読者選考では「期間中の評価」が選考に影響するんだぜ、参加してなかったら意味ないだろうよ? って。


 ここが難しいところで、なんと「期間中の評価」というのが、カクヨムコンに参加登録してからの評価とは明言されていないのです。つまりは、通常ランキングで稼いだ評価も読者選考の評価ポイントとして計上される可能性があるわけです。実際最終日間際の応募で通過した作品も何作かありましたしね。


 それとはまた別の話ですが、カクヨムコンや他のコンテストでも週間ランキングというのがありますよね。あれも参加登録した次の日には作品がランク入りするのですが、通常ランキングで稼いだポイントを使って計算されるのです。よってコンテスト参加初日にいきなり1位スタートと言うことも可能なのですよね。


 なんか長くなってきたのでここら辺で一旦切ります。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る