第34話 頑張るお兄ちゃん
私がいつものように田舎道を走っていますと反対側の歩行者道路を男の子が自転車で止まってました。
後ろを振り向いて
「ダメ!ダメ!ちゃんと渡って」と大声で叫んでます。
そこを通り過ぎて赤信号で停まりバックミラーを覗くと私が通り過ぎた道をパパと弟君が横切ろうとしてました。
「だめ!ちゃんと渡って!」とお兄ちゃんはさらに大きな声を出しながら方向転換をして横断歩道に向かって走っていきます。
パパも根負けしたのか弟君と先の横断歩道に向かいました。私は車が詰まってたためまだ停まっていて見てました。
パパと弟君は無事に横断歩道を渡り、迎えに来ていたお兄ちゃんと合流できました。
パパは何か言いながらお兄ちゃんの肩をよくやった!という感じで軽く撫ぜてました。
うん、えらいぞ!
大人だけならつい横断してしまう道…
でも子どもである弟君には「いつでも勝手に横断していい道」としてインプットされてしまう。
この先にはコンビニがあります。
弟君も一人で買い物に行く日が来る。
その時も道に飛び出す事はないでしょう。
お兄ちゃんは偉いな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます