第3話 パッカン横断歩道

家は田舎にあります。

大きい街には考えられないような小道がアリの巣のように家の周りを囲んでます。

そこを通り越して少し大きい通りに出てすぐの所にパッカン横断歩道はあります。

私が呼んでるだけですがそこが近づくと「パッカン、パッカン」と二回繰り返す事にしてます。

小学校から自宅に帰る途中にあるその小さな横断歩道はとにかく子供が飛び出す場所なんです。

学校から出てすぐだからでしょうか、とにかく右も左も見ないで子供が飛び出す。

夕方は特に注意が必要です。

何故か暗くなる前には・・・ジョギングの大人までも飛び出す。

この時は私が通る5メートル前を飛び出して横断していきました。

車との間合いを図って出てくるのかもしれませんが口から心臓が出るかと思いました。

車が徐行してるから舐めているのかもしれませんが心臓に悪い。

あの人達を撥ねれば絶対飛ばしてしまうのでとても怖いのですが一番の近道のためについ角で曲がってしまう私も私です。

パッカンの由来はパッと出てきて当たったらカーンって飛ばしちゃうんだろうなって思ってる私の造語だから誰に言ってもわからないだろうな。

とにかく歩行者の方は轢かれたくはないでしょうが私も誰かを轢きたくはない。

気を付けます。


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