ブラックナイトの記録

 ブラックナイトに残る記録。それは一方的な虐殺だった。

 J778防衛ドームも、鉱山資源を管理する仕事がなくなり貧困の一途を辿っている。


 そんな中、ちっぽけな防衛ドームを略奪するためグライゼンとアルゴアーミーの連合軍が襲い掛かってきたのだ。

 アンダーグラウンドフォースに依頼する資産もなく、ワーカーやベアで抵抗したものは殺された。

 少数しかいないファミリアも念入りに破壊された。


 J778防衛ドームのAカーバンクルは抜かれ、あらゆる機能は喪失した。


「グライゼン。お前達は捕虜を連れて帰って、選り分けろ」


 ブラックナイトのパイロットである半神半人の男がMCSから降りて捕虜の選別を行った。

 彼は高位のアンティーク・シルエットを与えてもらえず、代替品としてアラクネ型を選んだのだ。アークエンジェル程度ならもはや現行の高性能シルエットのほうが性能は上だ。

 アルゴアーミーとグライゼンに命じて、使えそうな男女をあらかた引っ捕らえていった。

 

「指揮官機以外は戻れ。あとは私達がやる」


 指揮官機クルィーロ・カザークに搭乗しているパイロットはストーンズについて共導を終えた隊長である。

 他の一般人とは扱いが違う。


「了解しました」


 アベレーション・アームズの素体選びを、グライゼンに見られるわけにはいかない。反感を買うことなど、容易に想像できる。

 隊長は事情を知っているので、残すことにした。ストーンズのやり方を見せつけねばならないという示威行為でもある。


「こいつらは殺せ。時間の無駄だ」


 老年の男女は一箇所に集められ、ライフル砲弾で吹き飛ばされた。

 負傷した子供が捨て置かれた。腕がない者や片目が潰れている者、様々だ。五体満足な子供はすでに連行済みだ。


「お前達にも使えそうなヤツがいるな。おい。お前も下りてこい」


 半神半人がグライゼンの隊長を呼んだ。壮年男性がMCSから降りて半神半人に駆け寄る。


「子供も殺すんですか?」

「殺しはしない。我らのもとに忠誠を誓うなら、無闇に間引きはしない」


 品定めをしながら呟く。


「お前は不要品だな。不要品にも使い道があるぞ」


 両腕を無くして苦しんでいる子供に言い放つ半神半人。

 アベレーションアームズは負荷が高い。老人は長くもたないが、子供なら長時間運用可能だ。両腕がないなら手間は省ける。


「お前が適当に選別して、あとは捨て置け。死なない程度に治療してアルゴアーミーに引き渡せ。残った連中は水しかなければいずれ死ぬだろう。アシアの大地に還せ」


 子供たちは自分たちが死ぬのだと知った。

 グライゼンパイロットに対しての半神半人が施した慈悲だった。パイロットが子供を殺すことには抵抗があるかもしれないからだ。子供たちにではない。


「承知しました」

「お前たちの中から長生きできる者もいるんだ。良かったな。我らの役に立ててな!」


 子供たちに向かって、上機嫌で哄笑する半神半人。子供達は見上げてうつろに眺めるだけ。

 しかしその場に、この発言を不愉快に思った者がいた。


 ブラックウィドウの脚部が勝手に上がり、半神半人を叩き潰した。


「な!」


 ブラックウィドウはブラックナイトの管理下にあるはずなのに、行動した。

 もう一本の脚が振り下ろされ、グライゼンパイロットも地面の染みとなった。ブラックウィドウは動き続け、クルィーロ・カザークを主砲で破壊する。


 ブラックウィドウの人体パーツは思ったのだ。


 ――ふざけるな。こんな状態が<生きる>に値するものか。


 感覚は生きている。その言葉で抹消された感情が一瞬だけ蘇ったのだ。幸いブラックナイトのパイロットである半神半人が機体におらず、制御下ではなかった。

 ACSは彼の怒りに呼応した。


 もう言葉も発することはできない。


 ――どうか、頼む。ブラックナイトのMCSよ。ブラックウィドウのACSよ。俺に慈悲を。そしてこの子たちの助けになってやってくれ。


 部品にされた人間が振り絞った最後の矜持。

 MCSは人間に反応する。人体パーツは最後に、人としての尊厳を取り戻した。

 激情に駆られた思考が薄れていく。再びACSのパーツとなるのだ。


 呆然とする子供たちに、ブラックナイトが語りかける。同期している機体の<パイロット>がべた魂の火に反応したのだ。


『聞きなさい。あなたたちは私を操縦して救援を求める必要があります。負傷者が多く、安全といえる場所はここから離れたL451防衛ドーム周辺しかありません。ですがそこに至るまでには、あなたたちにとっての<敵>が無数にいます。戦っても辿り着けるかは不明です』


 ブラックナイトのMCSは子供たちに所有権が移ったと認識して優しく言い聞かす。機械であると自らを律しているMCSではあるが、ブラックウィドウに搭乗していたパイロットの意志は子供たちの生存だ。本来なら機械には不要として封印されるはずの思考が顕在化している。

 誘導という形で規則を解釈して語りかけている。


「あなたのおなまえをおしえてください」


 よろよろと力無く立ち上がった少女がいった。


『当機はブラックナイトとお呼びください』

「ブラックナイト。わたしがあなたにのる。わたしにはまだうごくてとあしがあるから」

『先に申し上げます。この蜘蛛型兵器が使えない以上、当機の性能は低下します。あなたは戦闘のなか、一人で死ぬのかもしれません』

「いいよ。どっちにしろ、このままだとみんなしぬから」


 片目が潰れた、ブラウンの髪色をした少女がブラックナイトに告げる。年齢を測定すると7歳だった。


「わたしたちをたすけてくれたひとは?」

『名はありません。彼はあなたたちを自分のようにしたくはなかった。不要品扱いをされ、手も脚も奪われて、この蜘蛛型兵器の部品にされてしまったのです』


 子供たちが話し合う。ブラックナイトは問題ない。彼らの結論を待った。

 一人の少年が名乗り出た。両腕がない。雑な止血処置だけを施された状態だった。先ほどの少女よりも幼い。


「ぼくがくもにのります。のるとしぬのでしょう? もうながくないから。せめてみんなのやくにたちたい。うでがなくてものれるのでしょうか」

『MCSは四肢を欠損したパイロットをサポートする機能も有しています。しかしこの兵器は人間を部品のように扱うもの。適切な肉体改造を施していないと苦しく、辛いもの。パイロットを蝕み死に至らせます。当機はその提案を推奨しません』

「いいよ。のれるなら。ボクもふようひんだから…… みんながたすかるのならのりたい」


 片目が潰れた少女に続いて少年が名乗りを上げる。

 肉体を欠損している者が多く、動ける状態の者は少ない。破壊されてもリアクターが稼働しているMCSから飲料水は確保できるが、そこまでの行動を取れる子供は少ない。遠からず子供達は全滅するだろう。


『状況を把握しました。聞きなさい。これより当機とともに戦うことは危険と困難を伴います。アルゴアーミーとグライゼンの勢力下を抜けるには幾多の戦闘が待っているでしょう。ですがこのままでは住人が全滅します。当機はあなたたちにその必要があると判断します』


 二人は知らない。本来MCSはここまで饒舌ではない。

 名前さえ奪われたブラックウィドウのパイロットの願いに応え、ブラックナイトは稼働している。MCSは魂の火をくべた者に応じるのだ。


「でもいきてたどりついてもわたしたちはおかねがない。おかねがないとだれもたすけてくれないっておかあさんが……」

『当機にはその問題を解決できるものが搭載されています。その点は心配ありません』

「ありがとう。ブラックナイト」


 さきほど彼女たちを汚物のように見ていた人間よりも、ブラックナイトのほうがよほど優しいと思うタマルだった。


「わたしはタマルだよ。ブラックナイト」

「ボクはジャノ」

『お二人の名を当機パイロットに登録しました』

「さよならタマル。さきにおわかれ。でもしぬまでいっしょだね」

「そうだね」


 タマルはジャノの姉だった。弟を死なせて生き残るつもりはない。


『タマルは当機に乗り込み、ブラックウィドウのMCSを展開させパイロットに慈悲を』

「じひ? どういういみですか」

『彼は人間の尊厳を奪われ、苦しんでいます。苦痛から解放してあげてください。時と場合にもよりますが、人間は慈悲という言葉を使います』

「じひ。覚えた」


 そんな言葉を教えたくなかったとブラックナイトは思考する。MCSの権限を若干超えていることも理解している。しかしブラックウィドウのパイロットはブラックナイトに託した。ナビゲーション程度は許されるだろう。


 Aカーバンクルを奪われたこの防衛ドームは機能していない。レーションさえ生成できない。ブラックナイトは早急にこの二人を安全圏に連れていきたかった。トライレームなら何らかの救助手段を検討してくれる可能性が高いことも。


 この思考こそがすでにMCSの範疇を超えているが、自律行動はしていない。システム上許される、閾値しきいちの上限ぎりぎりの境でブラックナイトは二人に寄り添っているのだ。


『後部座席に大きな装置があります。そこから輝く石を取り出してください。金銭的価値が高い石です』


 ブラックナイトはカレイドリトスの情報をあえて教えなかった。しょせん石である。MCSの処理能力に頼らなければ人間の肉体を操作することもままならない、過去の遺物だ。

 子供たちが憎むに値しない存在だと思考する。憎しみを煽っても、後々の人生に良い影響は与えない。


「これでたすけてもらえる。ただでおねがいはだめだもんね。わかった」


 タマルはブラックナイトに乗り込み、少女は装置を探す。スイッチを押すとすぐに開いた。カレイドリトスが一つ置いてあるので手に取った。

 一定の間隔で輝いているが気にしなかった。これを差し出せば、誰かが何かしてくれるかもしれない。


「なにをすればいい?」

『操作してブラックウィドウのハッチを展開してください』


 遠隔操作でブラックウィドウのACSを展開させる。ACSの中には人間とはとてもいえない、頭部だけ残されて目隠しされた醜悪な肉塊があった。

 ブラックナイトは不気味な肉塊を掴み、引きずりだした。


「あなたにじひを」


 少女はブラックナイトと元人間だった肉塊に祈りながら、踏み潰した。


「よかったのかな」

『あなたは彼に救いを与えました』


 ブラックナイトはすでに壊れているであろう少女の心に寄り添おうと努力を続ける。

 ジャノをつまみ、ブラックウィドウに載せるタマル。これが弟の死に繋がることは承知の上だった。


「わたしたちにもおじひがありますように」


 少女の願いに、ブラックナイトからの言葉は無かった。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆


 J006要塞エリアで、予備役の整備員が予備機の倉庫に向かう。

 ギャロップ社の協力要請もあるが、J778防衛ドーム跡地の惨状にいてもたってもいられなかったのだ。


「ヨアニアは何機残っている?」

「八機だ。あとは解体して、金属水素生成炉を移植した際に解体してしまった」

「ヨアニアにありったけの応急キットとレーションを積んでJ778防衛ドーム跡地には独断で向かう。バリー総司令と衣川さんには内緒だぞ」


 Aカーバンクルがないということは最低限の栄養物さえ生成は不可能。リアクターが稼働しているMCSから水を作るぐらいが精一杯だろう。

 状況を聞くと負傷した子供しかいない。絶望的な状況だ。


「馬鹿いわないで。後部座席には大して積めないわ。二式航空艇に救護車を載せて向かう。あなたたちは瀕死の子を優先して」


 フェレット型ファミリアが反対する。二式航空艇のモデルは地球時代に活躍した救援艇である。

 すでに多くのファミリアも予備機のアエテーに乗り込んでいた。


「わかった。二式航空艇も気を付けてくれ」

「任せろ。あんな有様をみて黙っていられるかよ」


 アエテーに乗り込んだヨウム型ファミリアが待ちきれずに今にも飛び立ちそうだ。羽根をバタバタとさせている。


「ヒヨウも危機だが、あの子供たちは見捨てられない。上層部や衣川さんだってわかってくれるさ。ヨアニアなら即座に回収できる。その後どうするかだが…… 考えるより先に行くか」

『アシアのエメより通達です。子供達をお願いします。兵力を割くことはできませんがギャロップ社の支援要請をアシアのエメの名において許可します』


 アシアのエメの名において。非常に重い言葉であった。

 彼女自身、作戦遂行中でなければ真っ先に駆けつけたい程なのだ。


「了解した!」


 アストライアより悲痛な表情をしているアシアのエメから直接通信が入った。アイギス経由でフリギアが報告したのだ。フリギア自体は子供たちのことは人間の判断に委ねることにしている。

 アシアもエメも少なからず衝撃を受けていた。しかし今は全軍が同時作戦。動ける人間に託すしかなかった。


『コウやバリーには私が伝えます。あの子たちをお願いします』


 御統の整備兵は無言で応じる。当然の判断だ。この映像は衝撃的すぎる。

 ビッグボスは彼らの同郷。あの映像をみて揺らぐとまではいかないだろうが、作戦遂行中には不要な情報だ。


「一刻を争う事態だ。あのブラックナイトは、強引にグライゼンの勢力下を突破してきた。それだけ切羽詰まっているってことだからな」


 予備役のパイロットはあっという間に埋まった。旧式機とはいえヨアニアの機動力は今でもトップクラスだ。その機動力で機動工廠プラットフォームアストライアの救援に駆けつけたことでも知られている。


「マッハ4で向かって、2000キロ先のJ778防衛ドーム跡地まで30分もかからない。そこからどうするか、戻ってもJ006要塞エリアで治療できるかあやしい。P336要塞エリアまで行くにしても、遠いな」


 大型産業型の要塞エリアではあるが、瀕死の人間を救う施設は限られている。人数が多かった場合、無情の選択をしなければいけないかもしれないのだ。


『聞こえますか。御統重工業のパイロット。こちらI908要塞エリアのヘスティアです。緊急信号暗号を傍受、復号しました。負傷者はI908要塞エリアに運んでください。人数が多ければ往復をお願いします。こちらもできる限り支援を行います』

「ヘスティア? 聖域の超AIか!」

『聖域なら治療は可能です。可能ならアラクネ型の二人もこちらへ運んでください。ブラックウィドウの子はかなり厳しい状態ですが、改造されておらず生きている限り一割程度の可能性は残っているのです』


 トライレームでも稼働している現行の治療技術では助かる確率1%にも満たないだろう。


「一割。十分だ。賭けるぞ」


 御統所属の予備役パイロットは希望を見いだす。

 緊急暗号信号を復号されたことは問題だが、今はそんなことを考えている時ではない。相手はかの元オリンポス十二神を模した超AIだ。


「協力に感謝する超AIヘスティア。みんなは先にJ778防衛ドーム跡地に向かってくれ。俺はアラクネ型の二人を助けたい」

「グライゼンとの戦闘中だ。撃墜されるなよ」

「あたりまえだ。行くぞ」


 ヨアニアが飛び立ち、次に二式航空艇が離陸する。護衛のためのアエテーと零式が続いていく。

 状況が状況だ。キヌカワは人一倍アベレーション・アームズの研究に熱心だった。ACSの危険性は御統社員が共有しているといってもいいだろう。


 一方ヘスティアも顔を覆う。

 とりこぼした犠牲者が、ありえない状況に陥っていた事実を知って。

 心優しき超AIには耐えられない惨状だった。


「どうしたら子供がACSに搭乗を。そんな選択をするまでの状況に追い込まれていたというのなら私の怠慢です」


 処置もなしに乗り込むなど、生きたまま虫と融合するようなもの。

 通常なら逃げ出すことも可能なはずだった。否。苦痛に耐えかねて逃げ出すはずだ。パイロットは逃げることもできない状態だったということだ。


「この大陸で目が行き届かない人々まで救うなどヘスティア様でも無理です。でも彼女たちは間に合う可能性があります!」

「ヘスティア様。私達オイコスも出撃したいです!」


 オイコスたちも口々に願い出る。他人事とは思えなかった。

 ここにいる子供達はみんな戦災孤児であり、ヘスティアに救われたのだ。


「ダメです。目的地は遠すぎます。いくら硬いといってもあのワーカーでは間に合わない」


 惑星開拓時代のワーカーは地表でも500キロの速度で飛行できる。しかしそれでは遅すぎるのだ。マッハ4で飛行可能なヨアニアに任せたい。


「御統の方々。あの子たちを救って」


 超AIが人に祈る。このパイロクロア大陸では、人間の行動力こそすべてだ。

 Aカーバンクルを抜かれた防衛ドームでは、介入も不可能だった。

 J582要塞エリアを攻撃しているトライレームも苦戦中だ。ヘスティアは成り行きを見守ることしかできなかった。


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いつもお読みいただきありがとうございます! カクヨム版後書きです。


連載初。シルエット視点です。五番機をはじめ、シルエットは明らかに思考していますが、リミッターがかかっていることも判明しました。

どうしても伝えたい時がある場合のみ、リミッターを越えて会話が可能になります。別に越えても機体に支障はありませんのでルール上の問題ですね。

現代カーナビですら「休憩しなさい」「もうすぐ給油所があります」「オービスがあります」と話すのですから、もう少し話してもいいと思うのですが!


ブラックナイトはブラックウィドウのパイロットがもっとも強い動機ではありますが、これはknightという名を与えられたのも理由です。名は影響します。

本来は主君を保たず楯の紋章を黒く塗りつぶした遊歴の騎士。黒い鎧を着ているわけではありません。

石に対する評価が辛辣なのはたぶんシルエット全般です。

2マナ2/2先制攻撃にプロ(白)はよく使っていました。

knightは子供たちを護る為に戦いに導きます。


ヘスティア様が心を痛めています。超AIが人に祈る。それがネメシス星系の形なのかもしれません。

ヨアニア再び。この機体はいつもピンチに駆けつけますね。アシア大戦初期の機体とは思えません。今なおマッハ4という機動力は絶大です。


今回だけで7千文字以上。短編ですね!

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