第43話 何とかしなきゃ

 ましらが再び停学になった。次停学になれば退学だ。

 かえでもあの日以来、学校に来ていない。

「荒れてるな……」

 みなとも元気がなく、クラスメイトからのセクハラも無反応に突っ伏して本を読んでいる。上下逆さまに。

「何とかしなきゃ」

 声に出してみるも解決策は浮かばず、ただ虚無な時間が過ぎていくだけであった。

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