幸せ過ぎると…!?ー神様に感謝ー
若いころの恋愛で「幸せ過ぎてこわい!」と思ったことはあるけど、結婚してからは「幸せ過ぎて、心配…」というふうに変わった。
何がどう心配かというと、「こんなに幸せだと神様が焼きもちを焼いて、イジワルをするのではないか」ってことだ。
私がヘンな妄想に入って、マジメに「そうなったら、どうしよう!?」と言うと、M夫くんはやさしく「神様はそんなことしないから大丈夫だよ」と答えてくれる。
神様に見つからないように、あまりベタベタするのはやめとこうと心に誓った瞬間もあったのだけど、やっぱりそれはムリだった。
そのかわり、私は心底神様に感謝しているので、それを常に前面に押し出していくことにした。
結婚する時に、散々周りから「そのトシで『ちゃんと好きな人』と結婚できるなんて奇跡だね」って言われた私。出会えたことも奇跡かもしれないけど、何より私にとって奇跡的にありがたかったこと、それは、
「M夫くんがまだ(結婚せずに)残っていたこと」
だった。
私から見たらこんな魅力的な人が、なぜ誰の目にも留まらなかったのだろう!?
と、不思議に思うことしきりなのだ。とっくに誰かに取られていた可能性だってあった。
M夫くんにしても、ある程度人目にさらされる職業なので、そういう浮いた話が皆無ではなかったらしいけど、どれも発展するに至らなかったそうだ。
よかった、本当によかった。私は、私のために(?)残っていてくれたことを、M夫くんと神様に感謝する。
そして、それと同じくらい、M夫くんの両親とM夫くん自身に感謝している。
M夫くんの両親が、お互いに出会ってくれてありがとう。
そのおかげでM夫くんが誕生したことにありがとう。
M夫くんが今のようなM夫くんに育ってくれて、両親とM夫くん自身にありがとう。
そして、誰とも結婚せずに、私と出会ってくれてありがとう。
こんな私と結婚してくれて、ありがとう。
毎日、こんなに幸せで、ありがとう。
その全部を、神様と両親とM夫くんに感謝する。
自分がこんな殊勝なことを思い、臆面もなく口にする日がくるなんて、想像もしてなかった。
好きな人は、人生の折々に現れる。でも、そのうちの誰かと結婚して幸せになるということは、私にとってやっぱり「奇跡」だ。
これからも、こっそり仲良くしていく所存。そして、私と出会わなければよかったと思われないように、グータラもほどほどにしなくてはと、時々反省してみたりする。
M夫くんメモ:
私がマジメにこういうことを言うと、M夫くんは「ホントに蓼食う虫だねぇ〜」と呑気に言う。が、私はM夫くんをどう大事にするか、どう長生きしてもらうか、いつもけっこう真剣に意識している。トシもトシだし。
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