第11話 知られざる過去①
「ということなのよあかね...というか雨凄いわねー、あの子大丈夫かしら」
桃子は自分が寝ている間に起きた事を説明してくれた。
「いやそんなことより私がオタクだってのがあいつにバレたショックとなんでここを知っていてわざわざ来たのかの方が気になるんだけど」
そんな私の心情を考えているのいないのかわからない姉へツッコミを入れた
「いやー、確かにコミュ障っぽかったけど悪くはない子だったよ」
「それってお姉ちゃんが面食いだからじゃなくて?」
「...お姉ちゃんに盾突くつもり?」
「...ごめんなさい」
「とりあえずね、あの子と仲良くしなさいよ」
「いやだよ、てかもう手遅れだし...」
今朝の出来事が脳裏をよぎる
「あかね」
お姉ちゃんがこちらを見据えて真面目な表情で口を開いた
「過去の辛い事から人を心から信用できないのもわかるよ、けど...」
「分かるわけない...」
そんな優しいお姉ちゃんの言葉に私は反抗した
「あかね?」
「お姉ちゃんに分かるわけない!仲良かった友達に心を踏みにじられるあの
気持ちがわかるわけ....」
「分かるよ」
「...え?」
「お姉ちゃんもね、小学生の頃ちょっといじめにあってたの」
「お姉ちゃん...」
「仲間外れにされて、無視されて、心無い事言われて。
でも、でもね、それから色んな人に支えられて時間を掛けて立ち直ったんだ」
「.....」
「それから決意したの」
「...何を?」
「人を心から愛して信じながら生きる」
「なんで?なんで裏切られたのに...」
「いじめられて落ち込んでる時にさ一人ヒーローがいたんだ」
「...ヒーロー?」
「そう、ヒーロー。私がいじめられてるの見るに堪えなかったのよあかね...というか雨凄いわねー、あの子大丈夫かしら」
桃子は自分が寝ている間に起きた事を説明してくれた。
「いやそんなことより私がオタクだってのがあいつにバレたショックとなんでここを知っていてわざわざ来たのかの方が気になるんだけど」
そんな私の心情を考えているのいないのかわからない姉へツッコミを入れた
「いやー、確かにコミュ障っぽかったけど悪くはない子だったよ」
「それってお姉ちゃんが面食いだからじゃなくて?」
「...お姉ちゃんに盾突くつもり?」
「...ごめんなさい」
「とりあえずね、あの子と仲良くしなさいよ」
「いやだよ、てかもう手遅れだし...」
今朝の出来事が脳裏をよぎる
「あかね」
お姉ちゃんがこちらを見据えて真面目な表情で口を開いた
「過去の辛い事から人を心から信用できないのもわかるよ、けど...」
「分かるわけない...」
そんな優しいお姉ちゃんの言葉に私は反抗した
「あかね?」
「お姉ちゃんに分かるわけない!仲良かった友達に心を踏みにじられるあの
気持ちがわかるわけ....」
「分かるよ」
「...え?」
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