第2話 GVG_Mach
[――コロシアム中継画面を選択しますか? YES/NO]
フィールド降下を続けている中、目の前にシステムウィンドウが表示された。視点切替は移動中はもとより戦闘中でも重要なことで、VRMMO開始時期で最も対応を急いだシステムの1つだ。
俺は指でYESを軽快に叩く。システムウィンドウが閉じ、視点カメラをコロシアム中継へと移す。
コロシアム内はさきほどと変わらない、盛況な様子を見せている。客の大歓声は途切れることはない。
【――さぁ、『Night_Soul』VS『八百万の指標』戦が始まりました! 各陣営どのような戦争を見せてくれるのでしょうか。おおっと、『八百万の指標』メンバーのボルト、ハヤトが敵陣営の中央にいます!】
コロシアムの大画面にNight_Soulの陣が映し出される。王を包む陣形を構え、画面越しで見られる迫力は相当なものだ。表示で7000を越えるNIght_Soulのギルドメンバーが武器を構えている。
俺は事前に調べたNight_Soulの編成を思い浮かべてみる。数あるギルド内で、Night_Soulはオーソドックスなタイプだ。兵構成は騎士が中心で聖槍隊、竜騎兵が傍に控えている。少し離れた場所にギルドマスター・コヨミがいた。
コヨミはウェーブのある金髪、ヴァリアントと言われる銀色の鎧を身に付けている。それらの装備や姿を晒しているのは余裕の表れなのだ。ボルト達が目の前にいても椅子で腕組みを崩さない姿は、はたして戦闘態勢には見えない。
【これは先手でギルドマスターを倒し、GVGポイントを突き放す作戦か――!? 確率は低いですが……さぁ、どうでしょう!? 各陣営の音声を拾います】
実況カメラがNight_Soul陣営へ更にズームする。拳とシミターを構えるボルトとハヤト、正面に位置するコヨミがアップで映った。
コヨミは薄い唇を歪めたままで、細い人さし指を回し2人を挑発していた。
『グランドルーキーかチェリーボーイかは知らないが……改めて紹介するとしよう。我らはNight_Soulの肉体であり手足だ。君達とは違い、歴史と責任がある。悪くは言わない、運がなかったと諦めてもらう。降伏をお勧めするが、如何か?』
絶対の自信と歴史に憂いた笑顔がそこにはあった。事実、Night_Soulは歴史が古く100年以上続いているギルドだ。KQOの前はエニグマ・オンラインで1万プレイヤーを率い勝利に勝利を重ね、当時不可能とまで言われた対100万モンスターとの超規模戦に完全勝利した。油断できない相手だ。
【マスター・コヨミ、挑発でしょうか!? ええと……。レポートによるとボルトが攻撃を失敗すれば、7000名の反撃がありポイントを奪われるとのこと。1人1人のポイントが高い『八百万の指標』であれば、巻き返しは困難に近いでしょう!】
バナ子の発言は虚言ではなく正鵠を射ていた。運営が各コロシアムポイントの歪を減らすために、少人数はポイントは高く。多人数参加の場合はポイントは低く設定している。例えば俺たちの1人を1度倒すだけで、Night_Soulの条件を考えると3000ポイント得られてしまう。数々あるランキング戦で、小規模のギルドは最初の撃破でポイント差で突き放されるケースが高い。
だが……、俺達はそれで止まる訳がない。ハヤトやボルトの威勢も最初と変わらない。
『悪い……だけどな、』
ハヤトは間を空けて不敵に微笑む。所持しているシミターの切っ先をコヨミへと向けた。
『Night_Soulの要求は断る!……逆にお前らに言うからな。お前らが降伏しか選べないだろ、雑魚が!』
『――なんだと? 君達が私達を倒すなどと……。それが本気だとして、こちらの優位は変わらないがね』
『そうだそうだ!』『コヨミ様の慈悲を知らぬ者達め!!』『断罪しましょう』『蟻のくせに』『馬鹿がいるな』『トップランカーがいるからと言って、数の優位には抗えん』『Quuuuupiiii!』『現実を知れ』『JUDGES!』『JUDGES!』『JUDGES!』『JUDGES!』
Night_Soulのメンバー達から一斉に哄笑が放たれる。ある者は蔑視と嘲笑を。ある者はほんの少しの羨望と嫉妬を。
群集の憎悪がハヤト達に降り注いだ。我らがルーキーは果たしてあの場にいたらどうしていただろうか。恐らく――勢いに呑まれ動けないでいるに違いない。
『いいねいいね、大勢ってのは。だが――気づきもしない奴らには拳骨が一番だ。ボルト、やろうぜ』
『勿論だ。我が親愛なる友よ。さぁ、我輩の攻撃を受けるといい!』
『親愛なるは訂正しろよ? マジで』
『フッ、シャイなやつめ』
ハヤトは滑らかな刃のシミターを。ボルトは竜鱗のメリケンサックを改めて構える。
『……チェリーボーイの方だったか、ふむ……。残念だよ』
余裕を失わないコヨミの反応を他所に、始めてボルトが動いた。ボルトは巨大な体躯を振り曲げ、コヨミに勢いをつけたジャブを始めたのだ。だがコヨミは拳を避けようともしない。何故ならば攻撃はヒットせず、ミスの表示を繰り返しているためだ。HPのゲージは少しも削れない。
「ウィンド・カーテンか。やるな」
俺はすぐスキルの効果に気づいた。コヨミの目の前に風の鎧、ユニーク・スキル[ウィンド・カーテン]が何重にも発動されている。ボルトの拳は空気抵抗を第1段階から第10段階に分けて威力を削いでいるのだ。コヨミにたどり着く頃にはそよ風が流れるだけだろう。
『君達の攻撃は決して私に届かない』
――どうして初見でボルトに効果的な防御スキルを発動できたのか? 経験者の強みじゃない。恐らく事前にボルト達の戦闘スタイルを調べている。動きに無駄がないからよく分かるのだ。コヨミの思惑が。
「雌狐め。ショーのためか」
俺は苦虫を噛み潰した。コロシアムルール上、戦闘を沸かすほど観客は追加でチップを勝者に支払う。たたでさえ少ないチップを重ねるために、あえてコヨミは交渉決裂に誘導していたのだ。ボルト達に降伏を勧める気など、最初からさらさらない。Night_Soulの商売も商売、エンターテイナーなのだ。
【ボルト、果敢な攻撃も当たらない――! おお、今度はハヤトがしかけます!】
『――HAHAHAHAHAHA! 行け!』
『おらあああぁああああぁぁ!!』
ボルトのジャブにハヤトのシミターの斬撃が加算される。二段攻撃だ。繰り出されたハヤトの斬撃は[ウィンド・カーテン]を通り越し、コヨミの髪を何度もかすり始めた。次第に迫力と剛撃を増していく。
『我輩のスペシャリーパワアアアァ』
と、ボルトの絶叫。言葉が分からず意味が分からない。今度は頭の中で[サーチ]を選択して、ボルト達のスキルを見る。決闘スキル[重撃]。ハヤトのシミターに重さと強度を乗せたのだ。2、3度外れた斬撃は地面を10メートルほど抉りつくす。
『――ほぅ、これは危険だな。一旦引く、第1陣に任せよう。頼むぞ』
しかし言葉とは裏腹に、コヨミは未だ余裕だ。笑顔を失わないまま――すぐに椅子から飛びのいた。決闘スキル[バックラン]が見えた。そして目の前を数千のギルドメンバーが覆い尽す。あっと言う間にコヨミの姿は消失した。
【コヨミにヒット~! しかし守護を任された数千名のギルドメンバーがコヨミを囲います。失敗か――?!】
『――いいや。ここだぁぁぁぁああぁ!』
ハヤトはシミターを手元に寄せ、ユニークスキル[ビルドアップ]を刀身にかける。刀身は徐々に10センチ、1メートル、広範囲に拡大し。
――ゴウッ!
大規模な風が周囲を薙ぐ。衝撃音とともに近くにいたNight_Soulメンバーを片っ端から吹っ飛ばしていった。刀身は約30メートルで止まり無骨な姿を現す。
【な、なんでしょう。あの剣は?……剣というのもおかしい気はします。ハヤトの剣の嵐がNight_Soulの精鋭達を吹き飛ばしました!! ハヤトはあれを扱えるのでしょうか? それもそれで見たい気がしますね!】
『あったぼうよ! リクエストに答えてやらぁ!』
ハヤトは軽々と巨大化したシミターを持ち、呆気にとられるNight_Soul達をなで斬りにしていく。凄まじい光景だ。ある者は空に飛ばされ、ある者は地中深く埋められていく。
[Nice!――Your Guild get's point 1000.]
『八百万の指標』ギルドポイントに1000が加算された。恐らく1000人を倒した数字だ。倒されたプレイヤー達は多勢のため、再復帰まで数十分のロスを伴う。ギルド戦タイムの半数にも値する時間は、この後俺達に有利に働くだろう。
『まだ行くぜ!』
ポイント数を盗み見て、さらにハヤト達は加速する。巨大なシミターにより砂塵が巻き上げられ、吹きつくす砂は徐々にNight_Soul達の鎧や武器へと取り付いていく。
ハヤトの唇が再び刻まれる。中継音声では分からない高速呪文の詠唱だ。
『――Bowlder_shower(砂礫の嵐)!』
装備に取り付いた砂塵が面積を拡大し、膨大な巨礫へ、そして瞬間的に大爆発した。無数の岩石の顎がNight_Soul達を飲み込む。
[Good! Plus 4000 points.]
幾多ものプレイヤーが光の粒子になって消滅し、八百万の指標へ更に4000ポイントが加算された。ユニークスキル[砂塵]に加え、二重に同上位スキル[砂礫の嵐]を発動したのだ。画面上ではその場に生き残るも、満足に歩けるものが何人いるかの状態だ。
――油断だ。この技は主に大規模BOSS戦に使われる。ギルド相手に使うのは例を見ないため、Night_Soulは油断していた。
「メンバーの無力化か……」
俺も唸らずにはいられなかった。ハヤト達が敵陣にいたのは最初からギルドマスター狙いではなく、多勢の無力化を狙っていた。
俺は事前に教えられていないが、姫の指示だということは分かる。ギルドチャットの姫はいたく喜んでいた。
『ねぇ、凄いわ。舜。一気に戦況を覆したわね』
『――満足か? 姫』
『ええ、とびっきりにね』
悪びれもなく姫は賛辞を重ねた。
『最初から展開をこちらに流すためには、先制攻撃がいい。意外性があるハヤト、掴めない性格のボルトに任せて正解だったわ……』
途中、ハヤトとボルトが割り込む。
『おうおう! 男はほめて伸びるタイプだからな! ありがとな、姫!』
『姫様の感謝をいただけるとは光栄ですありますぞ。……ぬぅ』
ボルトがギルドチャットから瞬きの時間だけログアウトする。理由はNight_Soul達が反撃してきたからだ。ログインし直して、
『誠にすまないが、姫様の所まで下がりますぞ。Night_Soulのやつらが本気になってきましたゆえ』
『いいわ。ご苦労様』
『かたじけない。チキン、逃げるぞ!』
『だから――俺はチキンでもチビでもないんだからな!』
『ボルト達も気をつけろよ。じゃあな、姫』
『またね、シュン。皆、幸運を祈るわ』
俺はすぐにギルドチャットをオフにする。滑降していく先で景色がガラリと変わったためだ。
幾多もの風を切り裂いて、目に見えてきたものは広大な針葉樹林が構えるマップだった。コロシアム内の中間層<ディデダラ>と呼ばれている。<ディデダラ>は群れた針葉樹達の陰が闇を生み、プレイヤーの視界を遮り続ける。闇は姿や効果を変えてプレイヤーに襲い掛かることもある。決闘スキル[夜目]を使わなければ視覚と方向を見失うのだ。初心者お断りの中級者マップだ。
システム起動音とともに、[夜目]を起動する。光が差すことはないフィールドが無造作に切り開かれた。[夜目]の影響で視界は薄いグレーになるが、感触に戸惑いはない。視線を前方に向ける。Night_Soulの奴らだ。スキルで気配を消しているのが分かる。同じスキルでこちらの様子を窺っているようだ。当然だが位置は分かるだけで、姿や装備などは分からない。
だが、主に視線の集中は他に向けられていた。どこだろうか、と盗み見ると草むらに1点の弱々しい光が浮いていた。
「やはり、だな。ルーキー?」
俺はやるせなさを通り越して脱力し、光へと駆ける。すぐにたどり着き右手をかざした。触れた指先にユーザー名、カルチェと表示される。そのカルチェは俺の手を嫌がり地面へと逃れる。
「……止めて下さいよぅ、師匠。わたしは……デスぺナ受けて退場します! わたしは対人なんて無理です。……ダメなんですよ」
カルチェは初心者でも狩れる光に擬態して、退場するつもりだ。果たしてルールブック読んだのか疑いたくなる。
「馬鹿かお前は。逃げることは構わないが、ギルド戦前にしろ。参加でどれだけ迷惑かけるのか、……分かるか?」
「……はい」
恐らくカルチェの頭でも事情は分かっているのだ。しかし、俺や姫への遠慮がギルド戦参加を見合わせている。ギルド会場に来ている友人・P-chanのためもあるかもしれない。
「分かってるならそれでいい。とりあえず俺はお前のサポートをするからな。死にそうになってもいいから、どんどん攻め込んでいけ」
「……いいんですか? 雑魚な私で……」
カルチェの瞳は不安と希望に彩られている。それは昔レア固有スキル保持者のため、見世物にされた過去があるからだろう。カルチェはザ・ワン(固有)スキル『神福音の祝福』の持ち主だ。ザ・ワンスキルはそれぞれ1人のプレイヤーしか保持することはできない。
ザ・ワンスキル取得のその後は幸福とは程遠い。良い場合で支援ギルドに勧誘されるか……悪く言えば嫉妬でプレイヤーキルされるかは本当に千差万別だ。
カルチェはとあるギルドに勧誘される方だった。しかし、カルチェが初心者である理由で騙され見世物として扱われていた。P-chanの助けがなければ、脱退もできず今もなお見世物小屋で震えていたに違いない。
「当然だ。戦闘や生活は経験すれば慣れていく。俺も最初はカルチェと変わらなかった」
「シュンさんも……」
「ああ。悩んで悩んで大切なやつを守れなかった時もあるからな……詳しくは言えない」
「……私と同じなんですね。嬉しいです」
安心したのかカルチェは人型に戻り、本当の姿を現した。豊かな金髪を蓄え、目深に濃紺のウイッチハットを被っている。同色のローブには椿をモチーフとした無地のリボンをかけていた。
「私。シュンさんを信じてみます」
カルチェはつい、と身を乗り出し俺へ息がかかるほどの距離で小さな唇を開いた。俺は思わず危険を感じて、少しだけ身を引いた。カルチェはほんの子供だから色香はないが、未熟な感情は熟している者を凌駕することもある。今回はまさにそれだ。
「……だから、ご指導ご鞭撻よろしくお願いします!」
「今回は分かった。そういうことにしよう。――ところで、悪いんだが。離れてくれないか? ギルチャで問題が起こってるかもしれん」
「あ、すみませんです」
確認すべく急いでギルドチャットをオンに切り替える。すると歯軋りに見える文字が目の前に飛び込んできた。
主にkaoruの書き込みだ。
『ぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎり』
「なんでしょう、ギルチャで変な言葉が――あ」
『フサ男のせいよ……ぎょりぎょりぎょりぎょりぎょりぎょり』
『なに俺に毒電波送信してるんだよ! 戦闘に集中できないだろうが!……いや、願いだから爆弾は送るなよ? 送るんじゃないぞ、絶対、ダメ禁止。うわあああぁぁああああ!!』
『ハヤトオオォォォオオオオオオオオォオオオォォ!!』
ハヤト達と距離が離れているにも関わらず、断末魔が聞こえた。気のせいだ。気のせいということにしておこう。
嫉妬の矛先に当たるのは御免被りたい。
『……おや?』
「悪霊憑依してるkaoruが嫉妬してな。いやホントにすまん。kaoruは一応眠らせておいた」
「ごめんなさい! あわわ……kaoruさんになんとお詫びしたら」
「大丈夫だ。頬つねられるくらいにフォローはするから」
それも怖い、といった風のカルチェはそれでもかぶりを縦に振った。
「はい! 分かりました! 覚悟しますです」
迷っていても仕方がないのか、カルチェは元気良く返事をした。いいことだ。俺への負担も少しは減る。
改めて敵への行動を開始する。お互いに風景に紛れて戦いあうのだ。最初は地味な戦闘だが、それも仕方ないだろう。
【システム変更発生! 警戒をよろしくお願いします】
気が抜けた束の間、今度はスクランブルが始まる。警戒とあるが、実際はそれほど大したものではないことが多い。
変わるとするならば……それは、戦争システムが変わることだ。
【――――バナ子のサポート報告です。皆さんに悪いお知らせがあります。コロシアム内並びに<ディデダラ>、曇りへ気象変化を宣言いたします。戦闘システムはモンスターを倒すポイント戦に変更です。お気をつけて下さい。以上、バナ子でした~】
バナ子の報告でNight_Soul達、俺も含め溜息を漏らすしかなかった。
<ディデダラ>は、ギルド戦からモンスター戦に切り替わるらしい。
「……よりにもよって、こっちかよ」
「モンスター戦ですか?」
「ああ。お前はルーキーだから知らないかもしれないが、モンスターを倒すサブ戦闘だ。俺は少し残念だが。カルチェにとっては対人じゃない分、幸運かもしれないな。お前は……そうだな。ランク1モンスターを中心にランク2モンスターに挑戦する形でいけ。――チェック」
ノーマルスキル[チェック]を発動。過去のモンスター戦のデータレポートを選びカルチェに渡す。
モンスターの種類は時間ごとに種類は変更するが、主に3種類に決められる。それぞれ初級・中級・上級モンスター達だ。初級は約LV250、中級は約LV500、上級モンスターは約LV1500と想定していいだろう。レベルの基準Queen_dinnerの平均レベル700だと言われているため、それほど高くはない。上級であればパーティでも倒せるからだ。
勿論システムにバグが生じ、LV3000台が出たとのうわさもある。ワールドランカーに名を重ねるギルド同士の試合であれば、遭遇する確率は上がる。このフィールドでの出現確率は0でないにしろ、通常のモンスターは出ると言っていい。
森の奥に目をやると、Night_Soulのメンバー達が早速ランク1のモンスター・エッジ(針鼠)に攻撃を与え倒していた。モンスター1匹で20ポイント加算されるようだ。数に物を言わせて、数分でNight_Soulのギルドゲージに500ポイントがプラスされていた。さすがのスピードだ。
「俺らも狩らないとな。カルチェ、俺が敵を集めるから合図で範囲魔法を使えよ?」
「は、はい! ラジャーです」
「――Go ahead! 行くぜ!」
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