朝読書・朝の会
「いってきます」
日差しがよくなるこの時間、私は家をでる。
みなは読書をしている。読書が嫌いなわけではない。誰とも会わないからだ。みなと同じ時間に行くと悪口を言われる。性格上悪口をきにしてしまうのでどうしても別で行きたかった。
朝学校に着くと私は必ず職員室に行く。
「おはよう、きょうも頑張ってきたね」
人にはできる当たり前のことが私にはできないがそんなこと関係なく先生は私を誉めてくれる。その言葉にどれだけ救われたことか。保健室へ行き先生と少し談笑をする。荷物は普段から保健室においてある。
「キーンコンカーンコン」
朝読書が終わる音、朝の会が始まる音がする。私はこの音が苦手でしかたない。ひとりでもういるな、仲間がいると指図されるから。朝の会が終わると保健室にくるひとが増える。
「教室来なよ?」「みんな待ってるよ?」
あなたがなんとなくいってその一言が私を傷つけてるんだよ?実際誰も待ってない。口で言うことは簡単だがみているとわかる。誰もそんなこと思ってないって。
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