俺の周りは中二病だらけ(連載未定)
MrR
このクラスは中二病の世界
Q:中二病ってなんなの?
A:誰もが一度も経験する、避けては通れない心の病の事だよ♡
南条 コウタ。
中二病である。
自分は異世界の勇者か何かの生まれ変わり。
本当は飲みたくないのに無理してブラックのコーヒーに手を出す。
落書きノートのオリキャラには翼が生えてる。
転生するなら白髪、オッドアイの中性的な美男子。
憧れのキャラクターはラノベのチートキャラ。
ハーレム願望あり。
小説を書かせるとなろう系の主人公が無双するチーレム展開になる。
常日頃からゾンビの発生やら、学校がテロリストに占拠される事を想定して色々と考えている。
そして高校生になり、中二病卒業しようと思ったが止められず、そのまま中二病を続けていた。
何しろこのクラスは中二病だらけだ。
自称能力者やら自称とある機関のエージェントやら自称マッドサイエンティスト、アイドル、声優、漫画作家、ラノベ作家、元傭兵、実はPMCで軍事訓練受けてましたとかもうキリがない。
まるで日本全国から問題児を掻き集めたようなカオス空間だ。
担任も別の意味で泣きを見ている。
クラス揃って黄色い方の病院に叩き込まれそうな、そんな場所だ。
=*彼達の日常風景抜粋=
「歴史の教官書は常に変化する学問だ。だからアーサー王が実は女性だった説を挙げたい」
「私日本のナンバー1アイドルになります! キラッ☆」
「口先だけは達者なトーシロがよくここまで集まったもんだ。ああ、ブラックのコーヒー調達しねえと」
「私は堕天使。この体は現世で活動するための仮初めの肉体にしか過ぎない」
「私これでも声優になる女性だからこの手の業界には詳しいのよね」
「今時漫画を出版社に投稿するのは古い。今はSNSで挙げてバズリ狙い一択だよ。まあ漫画は気が向いたら描くけどね。HAHAHAHA。」
「人間頑張れば何でも出来る! プリキュ○にだってなれるんだよ!」
「俺ラノベ作家として大成する男だ。え? 投稿歴? ・・・・・・ふ、俺の才能が世の中に追い付いていないからね。まだ完成してないよ」
「ゾンビが発生するとしたら――やはり屋上に一旦難を逃れるか、それとも何処かで武器を調達して――私がテロリストならここの従業員に変装して潜入し――」
「あーあ、何時になったら前世の知識思い出すかな~」
「現実なんてクソです! 早く異世界に行きたいです!」
=抜粋終了=
お分かり頂けたでしょうか?
何と言う事でしょう。
ただの何の変哲も無い学園が精神病院と化しているではないですか。
現代社会がどうとか、文部科学省がどうこうしたとか、親の教育方針とか、学校の影響とか、アニメやラノベの悪影響だとかそう言う物が複雑に入り乱れて天文学的な確率の奇跡を引き起こしたとしかいいようがありません。
校長? 教頭? 学園主任? 担任? 皆頭を抱えてるに決まってるじゃないですか。
他のクラスも皆このクラスを白い眼で見ています。
「でさ――コウタ君はアイドルになるとしたらどうすればいい?」
「アイドルなんて8○3業界とズブズブだし。ゲームの知識だけど。ネットで歌とか披露したらいいんじゃないかな? 今時テレビとか見ないんだしさ。えーとゾンビがもしもウイルス感染型だったら・・・・・・」
「キラッ☆ それはもう試してるよ」
「キラッ☆は古いと思うよ」
「だけどこれお気に入りなの。キラッ☆ 後、ウイルス感染型だったら即死間違いなしだね!」
自称未来のナンバー1アイドルの2Pカラーラン○もといミホシさんとコウタ君はそんなやり取りをしています。
他にも――
「つまりこの世界には確かに秘密結社の陰謀が存在する。俺達はそれと戦う為に集められたんだ」
「成る程。俺はどうすればいい」
「君の対テロ対策、ゾンビ対策プランが欲しい」
などと陰謀説を唱える残念過ぎるイケメンメガネのヘイジ君と来るべき秘密結社の戦いと備えたりとこんな調子で彼達は今日も中二病ライフを満喫します。
この物語は続くかどうかは分かりません。
本当はネタ帳ぽく発表しないつもりでしたが書きかけの段階で発表したので仕方なく即興で書き上げました。
正直これ以上は精神的に色々と過去の思い出が抉られるのでマジで勘弁して下さい。
MrRでした。
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