第74話 活動休止①

 「これは凄い」

 俺は見て唖然となった。

 今日は本国…日本に帰国の日。

 新郎の父親が色々手配をしてくれてなんとプライベートジェットで帰国になった。

 その何が凄いかというとこのプラベートジェットの大きさだ。

 ジャンボ飛行機クラスの大きさがある。

 「い、いいですよ。普通の飛行機で帰ります」

 「いやいや、闇の帝王よ。これくらい造作でもないから優雅に帰ってくれたまえ」

 あれから俺はハリウッドデビューを辞めた。

 これから撮影だというのに勝手にこっちの都合で辞めたのは悪いとも思ったが俺のハリウッドスターになるというのは桜井さんに振り向いてもらう為。

 その必要が無くなったのに俳優をやる意味がなくなった。なら、もっと他の夢を見る為に頑張っている人にその夢を掴んでくれた方がいい。そう思ったからだ。

 桜井さんにそう話したら優希がそう思っているんだったらいいじゃないかと言われた。

 でも、1番の理由は桜井さんが撮影が終わって日本に帰るから俺も一緒に帰りたかったからだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る