第70話 逃げない②

 自分のけじめは自分ちゃんとする。

 そう思い結婚式場に戻る事にした。

 「光先輩。戻る気なんですね」

 振り返って結婚式場に戻ろうとしていた私の手を取って相馬が止めてきた。

 「…えぇ。その通りよ。自分の責任は自分で取る」

 このまま強引に相馬に止められるかと思ったが、相馬はすぐに手を離した。

 「じゃあ、いきましょう」

 相馬もついて来るきだったが、このまま逃げる様に言った。

 「なんでですか?」

 「…さっきの大乱闘の中、相馬はなにも出来なかったでしょ。足手まといなの」

 こんなことを言ったが、私は一切そんなこと思っていない。

 自分の責任は自分で取る。

 それに相馬は関係ない。そう思って少しきつく言ってしまった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る