「はい。それでは中のご案内をしていきます」

案内人の方がそう案内してくれた。

俺は今ハリウッドのスタジオにいる。

特別ハリウッドスタジオ見学権をあのトイレに行ったおじさんがくれたのだ。

かなりレアなチケットだが、俺が撮った写真を見て「よくやった」と言ってくれたのだ。

何をよくやったのかを聞いてみたら俺が撮ったのはパパラッチ嫌いな有名なハリウッドスターでいつもパパラッチに写真を撮られなようにダミーの車を用意したりして写真を撮らしてくれないだとか。

そんな人が自らピースして写真に写っている。

おじさんは最後に

「中は写真禁止だからお前の心のカメラで撮ってこい」

と言っていた。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい