第33話 好きになった理由②

いじめられたと言ったがそこまで悪質なものではなく、グループで別れる時にグループに入れくない、話しかけても無視をされるなどだ。


…ある日、私は学校をズル休みして近所の神社に一人で泣いていた。

母と喧嘩したのだ。

ドラマがまたボツになって「子役をやめる」と私が言ったからだ。

元々は私が「テレビに出たい」って言って母と父は応援してくれていたのに二人を裏切るようなことをしてしまった。

私は知っていたのに。

私が子役の学校に通う為のお金を稼ぐ為に夜遅くまで働いていた父を。

私の為に色々な所に電話をして、頭を下げた母を。


「なんで泣いてるの」

泣いていた私に声を掛けてくれた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る