第30話 ハワイの夜に②
光と相馬がもうすぐそこまで来ている。
「…私は…あの」
「桜井さん。少し入れて」
俺がそう言って急いで茂みに入った所為で桜井さんを上から押し倒したような体制になってしまった。だが、ここで声を出すわけにはいかない。
桜井さんも察してくれたようで何も言わなかった。
二人が通りすぎるのを見てから、起き上がった。
「ごめん、桜井さん。大丈夫?」
謝りながら桜井さんが起き上がりやすいように桜井さんの手を引く。
「まだ、撮影から帰ってないのかと思ってたよ。…今日のお昼はみんなで食べようって約束したの俺が迷子なんかになって台無しにして、本当にごめん」
桜井さんの顔を見ると、なぜか桜井さんの顔は真っ赤だった。
「わ、私も女の子なんだからああゆうの気になるんですー!」
桜井さん走って行ってしまった。もしかして、俺が謝ったの桜井さんの耳には聞こえてなかったかもしれない。
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