第5話



 半日ほどかけて、異世界の各所をめぐった。


 何も知らない太陽に、一通りの観光地を案内した後、元の場所へと戻ったコヨミ達。

 帰る太陽に沢山のお土産を持たせて、コヨミは別れの言葉を告げた。


「貴方の世界と違ってこの世界には沢山の花言葉があるの。そして、異なる花と花を合わせると、別の花言葉になることもあるのよ」


 様々な花の花びらを栞にしてコヨミは渡す。

 それは人の縁を願う品物だった。


「この四つの花を合わせた花言葉は、『再会を願って』。また会えるといいわね」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る