静かな湖畔


あなたが

泡を吐き

脳が悲鳴をあげるのなら

その最中

わたしは

じっと遠くの景色を眺めるだろう

人を殺すのは

いつだって人に殺されたことのない奴ばかりだ

だから他人の痛みをわかれだとか

そんなの不可能なのだ

わたしはあなたではないし

全く別の存在さ

気が付いたらそこは静かな水の中

良かったな

もう苦しくなくて

心の底からそう思うよ

わたしが殺すのはそれが仕事だからだ

きみもいずれ大人になればわかる

お父さんやお母さんの顔をよく覚えておくといい

きみもそうなるのだ


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