わたしの影


強烈な夏の陽射しを浴びて

わたしの影が誕生した

影はわたしに挨拶がしたいようだった

こんにちは

わたしも丁寧にお辞儀した

精神が異常になったことを察してわたしは少し泣いた

こんな筈ではなかった

影はそんなわたしを優しく慰めてくれた

そして病院も案内してくれた

わたしにはもったいないくらい良い影だ

わたしは入院した

窓辺でぼんやりと過ごす日々

そよ風は

たんぽぽにも連続強姦魔にも吹いているそんな午後だった


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