エターナルニート
ポテトチップスを食べながら
そしてテレビを見ながら
同時に寝っ転がりながら
さらには肺呼吸も駆使して
おれは生きていた
生きる
それは壮絶な瞬間の連続だ
おれは新製品のポテトチップスの袋を開けなくてはならなかった
それはまだ食べたことのない味だ
(おれやるよ………母さん)
母さんは泣いていた
きっとおれを産んで大正解だと思っているのだろう
感涙だ
おれは長男
そしておれは一人息子
ニート
寝る子は育つ
両親から言われて守ったのはそれだけだった
あとは全て無視した
「ちゃんと勉強をしなさい」
「うるせえなあ、くそばばあ殺すぞ!」
気に入らないことがあると手当たり次第、家具などを破壊した
「こっちだってなあ、産んでくれって頼んだわけじゃねえ! てめえらが勝手に中出ししたりされたりしただけじゃねえか!」
とっさに口走ったにしてはなかなか文学的な言葉だとおれは思った
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