風に吹かれて消えろ


興味無いのさ

そんなことには

だからどうした?

もう止めろよ

うっとおしいなあ

眼球があり

そこに映る殆どが目障りだ

必要無いものばかり

風に吹かれて消えろ

だが消えるのはわたしの方

多数決で射殺される定め

ひそひそと集まって

お前ら一体、何を相談していやがる

気味が悪い

さっさと殺せよ

かつてあった情熱も今はもう無い

ぽっかりと開いた穴

瞳は既に死んでいる

それでも続く毎日にうんざり

いい加減、解ってきた

遅すぎたくらいさ

わたしの居場所なんて何処にも無いんだろ?

だからお前はもう口を開くな

願いは片っ端から潰されていって

星はただ細かい粒でしかない

こんな世界で神様を信じられる方がどうかしている

わたしは祈らない

あの空の上には誰もいない

ただ真っ暗な空間が広がっているだけ

自分自身という容れ物にも飽き飽きなんだ

答えはとっくに出ている

あとはそれを受け入れるか拒絶するだけ


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