運転手
ある日、運転手が発狂した
「へーなるほどねえ」
だがそれでは済まされなかった
何故ならおれがその運転手だったからだ
「え、おれ?」
そうだ
神様が頭上からこちらを指差していた
まじかよ
おれは現実をまるで遠い世界で起こっている出来事のように認識することが可能な特殊体質だった
運転しながら呟いた
「幼稚園児の列に突っ込むのはやめておいた方がいいか………」
どうするか?
迷った
今日のところは取り敢えず幼稚園児の列に突っ込むことはやめておいた
なんだかそっちの方が良さそうな気がしたからだ
だが明日はまた始めから思考をやり直さなくてはならない
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