人生


なんていうか

最近、全然、面白くない

何のために生きているのか

それがさっぱりわからないのだ

こんなことを思うようではおれの人生も想像、以上に薄暗いのかもしれないな

そう思った

壁掛け時計を見る

時計の針はくるくると回っている

なあ

お前、一体、誰にそう命令されているんだよ?

そこのところを教えてくれよ

真実が隠されているべきものなら

内緒で囁いてくれないか?

おれはぼんやりと時計の針を眺めていた

この世界

そこに興味は無いが他にやることが無いのだ

人生

そいつは半透明の袋の中に収まっている

けしてはみ出すことなく


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る