勘違い


わたしは一人前だった

日曜日は靴下のみで散歩に出掛けた

見上げた月はただの丸だった

酸素は美味しかった

桃の缶詰めがひたすらぬるかった

猿は壊れたタンバリンを一心不乱に舐めていた

だからきみはまるで自分が生きていると勘違いしていた


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