砂漠の国の少年と少女
広大な
見渡す限りの砂漠地帯で
少年と
少女が
砂遊びをしていた
そして砂のお城が
作られつつあった
作っては
壊され
作っては
また壊された
そうして完成したお城は
また壊されて
ようやく出来上がった頃には
もう辺りはすっかり暗くなっていた
星空の下で
この二人に両親などいない
だから何処までも際限なく進むだろう
残酷さにも気付かずに行くのだろう
無言で
まるでこの世界を支配するかのように
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