平成七年一月十七日

五時五十六分五十二秒。

ゴゴゴと聞こえる謎の音。

その音に目を開ける。

突き上げられる衝撃。

体が宙へと浮き上がる。

出来ることは何もない。

気付いた時には真っ暗だった。

聞こえ出す悲鳴。

赤く染まる空。

家の中は足場もない。

外で過ごす冬の未明。

寒さで震えているのか。

恐怖で震えているのか。

分からないことばかり。

ただ一つ分かったこと。

そこは地獄だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る