解放

『これより完全オートモードからシークレットスキル、マニュアルモード "天の声"に移行します。』


ん?なんだ?さっきからプログラム?天の声?


『ステータス表示異常が検知されたので私”天の声"がマスターのステータスを作成します。よろしいですか?』


さっきまで機械音だったのに突如女性の声に変わった。


マスターって誰だ?


『よろしいですか?』


俺のことか?


『はい。』


頭の中に聞こえる声は会話ができるようだ。

なら作成してくれ。


『了解です。作成しました。確認お願いします。』


すると、突然ステータスボードが表示された。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 レオ・タチバナ Lv 1

種族 人間 男


体力 10

攻撃力 10

防御力 10

魔力 10

俊敏性 10


シークレットスキル

天の声



経験値ポイント

11億1万P


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これが俺のステータスか。経験値ポイントは初めて見るな。あの女はそんなの表示してなかったが。


『マニュアルモードですので、スキルは経験値ポイントを使って獲得できます。スキルボードからお選びください。』


今度はスキルがたくさん書いてあるボードが表示された。

剣スキル一覧、槍スキル一覧、弓スキル一覧、武闘スキル一覧、魔法スキル一覧、神スキル一覧。


各スキル毎に分けて表示してあった。

へぇー、分けてあるのはわかりやすくていいな。ん?天の声、神スキルに表示されてある魔法は魔法スキルに表紙されてある全魔法には当てはまるのか?


『いいえ、当てはまりません。』


そうか。それにしても全魔法は1000万ポイントで獲得できるんだな。

天の声、俺のポイントは多いのか?


『はい。11億ポイントも稼ぐ人はまずいないですし、マニュアルモードでなければポイントは生まれません。』


そうなのか。じゃあ何故俺はそんなにある?


『シークレットスキル獲得ボーナスで11億ポイント贈呈してあります。通常シークレットスキルは獲得できないスキルです。今回は異常が発生したのでたまたまシークレットスキルの獲得ができました。』


なるほどな。運がいいのか悪いのか。天の声、経験値ポイントはどうやって手に入る?


『経験値ポイントはモンスターを倒すか、初めての事を経験した時に獲得できます。1万ポイントはマスターがこの世界に来て獲得したポイントです。』


まぁ女に騙されるのも奴隷にされるのも初めてだからなぁ。天の声、俺のこの状態を打破するにはどうすればいい?


『スキルを獲得するのがいいと思います。どのスキルにするかはマスター次第です。』


そうか。ならもう決まっている。まずはこの神ス『ちょっと待ってください!』


ん?なんだ慌ててどうした?


『すみません。ポイントについての説明がまだ終わっていませんでした。』


そうか。なら説明頼む。


『はい。ポイントはスキル獲得する他に能力値を10ポイントで1上げられます。』


それ結構重要じゃないか?


『っ!?申し訳ありません。』


いや、まぁいいんだが。それでは改めて




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 レオ・タチバナ Lv 1

種族 人間 男


体力 150万

攻撃力 100万

防御力 100万

魔力 400万

俊敏性 250万


剣スキル

飛斬


神スキル

超能力

消滅の光

神器召喚

復元

神気


シークレットスキル

天の声


経験値ポイント

0P



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あんなにあったポイントが0になってしまった。

俺は神スキルに9億、剣スキルに1万つかった。


『おめでとうございます。マスターはこの世界で最強になりました。』


いや、それは流石にまだわらないだろ。俺と同じマニュアルモードが発動した奴がいるかも知れないからな。


『そんな事は無いと思いますが……』


まぁ油断してたから俺は今こんな状態にある。もう油断はしない。

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