第3話 問題です
問題です。
場面は朝露に濡れた中庭。とある男性が歩いているとテラスに佇む女性を見つけた。ふたりは愛し合う仲で、けれどふたりの家は敵同士、祝福されない恋の先には破滅しかなくて、そんなことはわかっている。
けれど思いはごまかせない。
男性は言わずにいられなかった。声をかける。
「ねぇ○○○、あなたはどうして○○○なの?
私は○○○○○○○の娘。あなたは○○○○○○の息子。どうして私たちは出逢ってしまったの? どうして、愛し合ってしまったの?」
「後悔しているの?」
「いいえ。でも私たちは今、こんなに近くに立っているのに、二人は間にはどんな山よりも高く険しい壁がある」
「そんな壁乗り越えてみせるッ! ○○○○○○、君さえいれば、僕は荒れ狂う嵐の中だろうと、陽の光すら届かない暗闇の森だろうと、燃え盛る炎の中だろうと、飛び込んでみせる。君のためなら、僕は○○○○○○の名を捨てよう。僕は○○○。それ以外の名前はいらない」
「○○○……」
この後、男性はなんと言ったでしょう?
5回質問したのちに解答をお願いします。
A子「質問します。男性は愛を囁いたのでしょうか?」
B美「YES」
A子「答えは『愛している』でしょうか?」
B美「NO」
A子「詩的な表現でしょうか?」
B美「YES」
A子「短い言葉でしょうか?」
B美「YES」
A子「冗談が混じっていますか?」
B美「No」
B美「では、解答をお答えください」
この後に答えがあります。
ご確認ください。
A子「キミの小鳥になりたい」
B美「正解!」
※補足
『ロミオとジュリエット』を題材に作った話ですので答えはこうなります。興味があれば『ロミオとジュリエット』をお調べ下さい。
息抜きになったら幸いです。
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