第14話 市場のテントはカラフルで綺麗です
意識を集中させると、
ポツン、ポツンと、いくつかのテントに魔力を帯びた商品がある事がわかった。
へぇ魔石などを使った工芸品や装備品のお店も沢山ある
「?」
上城さんがスマフォを見ながら私に問いかけてきた
「ロミーさん、天眼のスキル使用した?通知が来たよ?」
「え?そうなんですか!?なんて書いてあります?」
「『Rommieは"天眼"を使用した。市場で魔力を感知した』って。感知したお店に印がついてるね」
ふむー
パーティどうしなら、行動とかも逐一ログ更新されるのかな?
「わ、こんなことまで書かれてる、これは文字にされると恥ずかしい」
「何ですか?」
「『AKIRAが Rommieのエスコートした。AKIRAは"エスコート上手"の称号を取得した』だって」
「エスコートという表現に優しさを感じますけどね。あはは」
「ロミちゃん、取り敢えず、着替えを何枚か買ったわ!上城くんも、一つと言わず、洗い替えも必要よ!」
「あぁ、僕も買ったよ」
「サクラ、ほかにはなにをご所望ですか?アキラは?ロミーは?」
ナターシャは私達の案内や手伝いなどを命じられているので、仕事が無いと落ち着かない様子だった。
「サクラ、私が荷物持ちます」
「大丈夫よ!」
「でも私の仕事だから」
一瞬、空気が止まった
仕事?確かに、キースさんに言われて仕事を与えられたとは言え、こんな女の子に荷物まで持たせるわけにはいかない事くらい、私達でもわかる。
「あんた達冒険者なのにめずらしいわねぇ」
「なんでですか?」
「そんな身分の低い子を連れてるのに荷物一つ持たせないなんて」
身分の低い子?
「サクラ、アキラ、ロミー、私は奴隷です。ご主人様の命令であなた方に従う様に申し使っております。ですので、どんな命令でも仰ってください」
驚きのあまり声が出なかった。
私達はお互いの顔を見合ってナターシャをもう一度見る。
奴隷の要素はどこにあるのか考えた。
よくあるパターンだと、奴隷は体のどこかに焼き印があったりする。
見た感じない。
あとは、人種だったり種族だったり、、、、
思い切って店の人に聞いてみよう。それが早い。
「どうして、この子が身分の低い者なの?私、田舎から出てきたばかりでよくわからなくて。。。」
「その足だよ!衣装で隠れてるけど、奴隷の枷がついているだろ」
私達はナターシャちゃんの足を凝視してしまった
ナターシャちゃんは恥ずかしがっている
「さ、さぁ、皆さんの荷物を私に、お持ちいたします」
「ナターシャちゃん、わたしから提案してもいい?」
「な、何でしょう?何なりと仰ってください」
「その足枷外したらナターシャちゃんどうなるの?」
ナターシャは唐突すぎる私の問いかけに驚いている
まぁ初対面の人間にいきなりそんなこと言われたらねぇ
「こ、ここでは何なので、移動しましょう」
ナターシャはそういうと黙ったまま歩き出した
細い道の階段をくねくねあっちこっちに下りていく。
5分ほど歩いた時に視界がひらけた
潮風?カモメの鳴き声??
「ロミちゃん!海だよ!海!」
「わーほんとにイタリアで見た景色にそっくりだよ!」
すかさずパシャっと一枚。
ナターシャが振り返り、ため息をこぼす。
「ここなら誰もいないので。。。私は生まれた時から奴隷です。奴隷はご主人様の命令とあらばなんでもしなければなりません。私はキース様に拾っていただいたこの命をキース様のために尽くしたいのです。だからキース様の命令は絶対なんです!」
必至な姿に私達は圧倒された。
「ここでは奴隷に優しくする者などません!」
「ちょっと待って!何でもって言ったわよね?まさか夜のお世話とかも、」
「キース様はその様なお方ではありません!私をほんとうの娘の様に扱ってくださいます!非道な連中と一緒にしないでください!」
「まぁまぁ、落ち着いて、三日月だって悪気があって言ったんじゃないよね?ナターシャさん、君はキース団長を大切に思っているんだね」
「はい、、、、」
「ナターシャちゃん失礼なこと言ってごめんなさい」
「ナターシャさん、その足枷を外す方法をを教えてください。どうすれば奴隷では無くなるんですか?」
ナターシャの瞳が一瞬希望持った様に見えたけど、すぐに寂しそうな瞳に戻った
「不可能です。この足枷は特殊な魔力で作られています。1千万GOLD払えば、どこかの町で外してもらえるんだとか。。。そんな大金あるわけないし。。。それがどこの町なのかも知らないし」
特殊な魔力の込められた足枷ね
「私なら壊せるかもしれない」
「え?」
「ロミーさん本当??」
「魔力無効化のスキルね!」
私は"キング"をプレイしていた時に『魔力無効化』のスキルを手に入れている。
魔力が込められたものであれば、装備品やアイテム、何ならの魔力トラップを解除することが出来るスキル。
呪われている道具を装備してしまった時とかにこのスキルを持っていればすぐに外せる
"天眼"のスキルと併用してこれで、マップ上のトラップを予めどこに貼られているか見通して解除すれば、安全に進める便利なスキル。
アイテムにかけられた呪いなんかも人の魔力を込めて掛けることが多いため、奴隷用の足枷もたぶん解除できるはず。
ナターシャの足に手を伸ばすと、ナターシャが突然私を突き飛ばした。
上城さんが私の後ろにいたのだ、上城さんに助けられた。
「やだ!急になんなの!いきなり外すとか言われて、信用できないわ!」
無理もない。生まれた時から奴隷として育ってきて、いきなり解放されてもどう生きていけばいいのかなんて、急にわからない。
私が、何も考えなしに簡単に足枷を外すと言ったからナターシャがパニックになっている。
19年間奴隷として生きてきた苦労は私如きが計り知れないし簡単に口出しできることじゃないのに。。。
ナターシャが私を見る目は、とても怯えている。
「ナターシャさん、ごめんなさい。私、ナターシャさんのこれまでの事を何も知らないのに簡単に言っちゃったよね。」
「、、、いえ、でも外せるわけないし。。。だから、もうこの話は終わりにしましょう!買い物の続きをしましょう」
ナターシャは笑顔を作りまた市場の方へ向かっていった。
「私、死ね」
「こらこらロミーさんそんなこと言うもんじゃないよ」
「ナターシャちゃんの気持ちもわからなくもないわね。もうすこし私達を信用してもらってから、もう一度この話はしましょう」
「うん。。。」
桜子さんと上城さんに頭をわしゃわしゃなでられ、励まされるけど、叫びたい気分だよ
私のバカバカバカバカー
無神経にも程があるわー!
奴隷ってテレビや映画の世界でしか見た事ないし、日本では無縁な言葉、実際にどれ程過酷かって、味わった本人にしかわからないことなのに
"奴隷"と言われることがどれ程辛いか。。。
自問自答ばかり繰り返す
「。。。」
市場に戻る途中、月の神殿の中から数名の神官達がでてきてすれ違った。
ナターシャは道をあけ跪いた。
神官達はナターシャに目もくれず階段を下りていく。
冒険者の私達には、会釈をして行った。
神官達が見えなくなってからナターシャは立ち上がり膝についた土を落とす
「さぁ刻限までに皆さんのお買い物を済ませましょう」
心なしかナターシャの表情が険しく見えた
市場に入り、日用品を探していると声をかけられた
「ナターシャ!みなさーん何か良いもの見つかったすか?」
ちょうど部屋割りと同じグループに分かれて買い物をしていたので、女性冒険者のグループと再会した。
「マルス様、」
「もう!ナターシャ!"様"はやめろって言ってるじゃないっすか!」
「いえ、マルス様はマルス様です」
「むむーーっす」
頰を膨らませるマルスがちょっと可愛い。
女性冒険者達には、
ヨーコさん、
カナナンさん、
白バラさん、
ネコッチさん、
名前を覚える自信がないので友達登録だけは済ましてあるから、頭の上に名前が表示されて助かる。
「私の"月光桜"って呼びにくいでしょーだから"桜"だけでいいわよー、みんな何買ったのー?」
「私、下着変えたくて」
「私も私もー」
「え!これどこで買ったの?私も買いたい!マルスどこのお店?案内して!」
「えぇ!こっちっす!」
桜子さんは直ぐにみんなと打ち解けられて羨ましい
あっという間に桜子さんの周りを女子が取り囲んでいる
「ロミちゃんの分も買ってきてあげるからねー」
と言ってたゾロゾロと女子グループと行ってしまった
(´・ω・`)
「会社でよく見る光景だね。会社を思い出したよ」
「はい。私も会社にいる様な気がしました。」
いつも桜子さんの周りには沢山の人が居たからなぁ
私なんかと一緒に居てくれるのがちょっと不思議だったけど、私は唯一の趣味友だと言ってた事を思い出した。
たしかに趣味を語れる友達は少ない。うんうん
「ほかに何買います?」
「うーん、あ、お宿ってお風呂ある?」
「はい。男性用と女性用それぞれ大浴場があります」
「お風呂で必要な物を揃えたいかなぁ」
「では、タオルがあれば十分です。石鹸はありますので。」
「じゃータオル買いに行こう」
私達は買い物を沢山して、ちょっと喉が渇いたので、生搾りのジュースのお店を見つけたので、寄ることにした、
「ロミーさん、何飲む?」
「何にしよー、ナターシャのおススメは?」
「わたしのですか、、、この国の特産品のオレンジがおススメです」
「いいねぇ」
「僕もそれにしようかな」
「おじさーん、特産品オレンジを3つ!」
「あいよー」
「ロミーさん、私は大丈夫ですので!」
「なんで?だってずっと付き合ってくれてたじゃーん疲れたでしょー?それに喉もカラカラでしょー?遠慮しないでー」
ささっと、うけとりナターシャに手渡し、私と上城さんはナターシャが飲むのを待った
「、、、」
「ナターシャが飲むまで私達飲めないから」
「え!ど、毒味ですね!申し訳ありません!直ぐに飲みます!」
「ちがーう!味の感想を教えて欲しいの!」
「え、え、、、、いただきます。ゴクン」
「どう?」
「程よい甘みと、酸味がカラカラの喉に染み渡りますぅぅ♡♡♡」
ナターシャの顔が緩んだ!
これはそんなに美味しいのか!
「ゴクンゴクン!ぅーーーんっ!!あまーーい!!」
「すごく美味しいね!」
ナターシャの瞳がキラキラしてるー!
可愛いー!!!
年頃の女の子だもんねぇ
「おじさーん、他にオススメはあるー?」
「今が旬のイチゴとマンゴーのミックスなんかもオススメだぞー」
ナターシャの顔がさらにキラキラとしている!しかもよだれたれてない!?笑笑
私はそれをナターシャ買ってあげた
「はい。召し上がれ」
「え」
ナターシャは我に帰り、照れながら、謝った
「もももも、申し訳ありません!私としたことが!!と、取り乱しました!い、いただけません!!!」
「これ、ナターシャの分だから、遠慮しないで。」
「な、なにもしてないのに、いただけません」
「うーん、今日いっぱい私達をいろんなところに案内してくれたお礼だよーだから、飲んで!さぁ!」
ナターシャは葛藤している。
「奴隷の私に見返りなしに物を与えてくださる人は初めてです」
「私の住む国では、良くしてくれた人にお礼をするのが礼儀なの。ね!上城さん!」
「うん。困っている僕たちを助けてくれてるナターシャさんに感謝の気持ちを込めてお礼がしたいんだ」
ナターシャは困った表情をしながらも手に持ったイチゴマンゴードリンクを飲みたそうに手がプルプルしている。
「それ飲みながら次いこー」
私と上城さんが歩き出すと後ろからナターシャが小走りで追いかけてきて、ドリンクをどうしたらいいのか迷っていた
「よし、わかった、ナターシャ飲みなさい!これなら断れないんじゃない?」
「え、あ、はい!」
命令にならスンナリ従うナターシャちゃんをちょっと利用して飲ませた
「美味しい??」
「は、ふぁい♡♡♡おいひぃでふぅぅ♡♡♡」
超可愛い笑顔いただきました!
私はナターシャちゃんの喜ぶ顔を見ながらニコニコしてしまう。
「ナターシャちゃんの喜ぶ顔も嬉しいけど、ロミーさんがそうやって笑ってくれると僕はもっと嬉しいよ」
「え、何言ってるんですか(*´∇`*)やめたくださいよぉ」
「。。。」
ナターシャが私達をにらんでいる?
「ナターシャちゃん?」
「私のことは呼び捨てにしてください」
「わかった。ど、どうしたの?険しい顔して」
「あ、いえ、お二人は"そういう関係"なのですね」
ん?どういう関係?
「ナターシャ、僕たちは、」
上城さんが返答をしようとした瞬間、声をかけられた
「ナターシャー!!」
私達が振り返ると、エマが案内する男性冒険者達のグループだ
「アキラ君何か買えました??」
「ええ、下着とか部屋着とか日用品をいくつか買えました」
「装備品はまだ買わなくていい。とエマさんに言われたんで買ってませんが、歯ブラシってこっちの世界ではちょっと不便そうですね」
男性冒険者は
アカギさん、
赤い月さん、
ソルトさん、
この三人は上城さんと歳も近く話しがよく通じるみたい。
「こんにちわ、ロミさん」
「あ、こんにちわ」
今話しかけてきた人は私達の中では最年長者のジャックさん
「こんなおじさんに話しかけられるのが嫌だったら言ってください」
「あ、全然大丈夫ですっ」
なんといっても私、初老の紳士に目がないんです。
しかもメガネ!
しかも、ジャックさんもスーツ着てるんだよ!
もーイケメン紳士!万歳!ヽ(´▽`)/ひゃっほーう
ずっと目の保養に眺めていたいくらいですー
ごほん。
とりあえず、この人達と一緒に回ることになった。
赤い月「輝は28歳で部長なの?すげーおれ、昇進レースは避けてるからなぁ。」
アカギ「俺は、雇われ店長やってたけど、やっぱ人の上に立つのって疲れるよなぁ。本社勤務になってからは、ちょっと楽になったぜ」
上城「毎日、舐められないように必死だよ」
ソルト「毎日仕事に必死だったわー俺」
仕事の話で盛り上がってるなぁ
「ナターシャ、ロミー、この中の男達、誰が一番いいかしら?」
「「なっ」」
エマの突然の質問に私とナターシャは、驚いた。
「エマさん、そーゆー質問はちょっとぉ。。。にがてなんでぇ」
私は本当に恋話とか全然したこと無いんだよなぁ
学生時代からゲームしかしてこなかったしなぁ。。
恥ずかしながら女子トークが苦手だ。
「ねぇねぇナターシャ!あんたはどの殿方がタイプなのよぉ!ねぇねぇ」
「エマさん、私はそーゆー苦手なんだと何度言えば!!!」
キャッキャしてる
ふと、視界に光が入った。
「あれ?」
沢山の露店のなかに一際光る商品が見える
私は立ち止まりその商品を手に取った、
店主の女性が説明を始めた
「それは、魔力を封じるアイテムよ。」
「おぉ!どうやって使うんですか?」
「あんた、その目、見えてるんだろ??」
「わかるんですか???」
「多少の魔力なら感じ取れるからね。魔力の調整や魔力を悟られたくない場合に使用したりもできるわよ」
「ふーん、いいかも」
「ただ、魔力が弱い者にはお勧めできない代物ね。これは、強力なアイテムだから逆に魔力を吸われてしまうの」
「おぉ!これください!」
「あら、即決ねぇ、値段も聞かないなんて珍しい子ね3500Gよ」
私はお金を取り出し台の上に置くと、ジャックさんが声をかけてきた
「ロミーさん、お買い物は早い方がなんだね」
「あ、そうなんです。割と早いですぅ」
「今すぐ使うかい?袋に入れる?」
「えっと、そのまま持っていきます!」
「あんた、もしかして、魔力封じ系のアイテムを探してるのかい?」
「そうですね、ちょっと厄介なスキルが発動しちゃうんで、効果を消せるような、隠せるような何かがあるととても助かるんですが、そんなアイテムあります???」
店主の女性がう〜んと悩んだ
「月の神殿の最高司祭様ならそういう魔法を使えるかもしれないわねぇ」
「司祭様かぁ。司祭様に私なんかが会えたりします?」
「司祭様は寛大なお方だからね、順番待ちはあるだろうけど、今から行ってみるといいよ」
「ほほおいい事聞けました!ありがとうございます!早速行ってみます!」
私は早速月の神殿に向かった
「あらお釣りも受け取らないで、行っちゃったわねぇ」
「私が渡しておきます。」
「あら、いい男ねあんた。さっきのお嬢ちゃんにおまけも渡しておいてもらえる?サービスする間もなかったから」
「わかりました、ありがとう。さて、完全にみなさんと逸れましたねぇはは」
月の神殿の門の前に人だかりができていた
「本日の謁見は後1人とさせていただきます」
げ!ちょうど終わり?
「今回は最高司祭様直々にご指名をしていただきますので、対面希望の方はこちらへどうぞ」
一か八か、対面希望者の中に滑り込んだ私。
なんか、展開早すぎて?何にも考えずにさっきから行動してない?
気がつけば、みんなと逸れてるし。私ってば、ばか。
ふぅー
扉の前のとても綺麗な女性がこちらを見ているのに気がついた
その女性が私の方に近づいてきた
ザワザワと周りが騒ぎ出す
「最高司祭様!」
「おぉ有難や」
周りの人達が拝み出した?
みんなひざまづいてる!?
あれ、私も膝をついた方がいいのかな???
考えているうちに、最高司祭様は私の目の前にいて微笑んでいた
「あ、えっと」
「冒険者様、どうぞこちらへ」
「なんと羨ましい!あの冒険者が選ばれたぞ」
「最高司祭様直々に選ばれるなんて珍しい」
ザワザワしている
私は何が何だか分からないけど、最高司祭様という女性についていくことにした
「ロミーさん!」
ジャックさんの声だ
「ジャックさん!」
パタパタとみんなが月の神殿の階段を登ってきた。
上城さんや桜子さんも居た
「ど、どこ行くのロミちゃん」
神官達が何人か出てきて、みんなの前に立った
「あ、あ、みんな!えっと、最高司祭様、つ、付き添いで彼らも一緒にダメですか???」
「無礼だぞ!最高司祭様に!」
「いいのです、」
最高司祭様が手を挙げると神官達は一歩引いた
「我が手のものが無礼を、お詫びいたします」
すっと手を伸ばし最高司祭様が手招きをした
すると神官達が、桜子、上城、ジャックの3人を誘導した。
「お後の皆様は申し訳ありませんが、外でお待ちください」
私達は神殿に案内された。
「あわ、あわわ、オヤジに報告するっす。」
ごーん、ごーん、ごーん、
夕刻を知らせる鐘の音が町に響き渡った。
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