第十八話『決戦と新たな分岐点』

「あ!みんな来てくれてありがと!」


「あはは…また盛大にやったね〜」


「ね、ねえ?フウ、それはいいんだけどここなに!?」


「そうっすよ!何すかこの巨大な空間は!?」


「また常識はずれなもん作ったな…」


「もうみんなのその反応慣れたよ…ここは戦闘可能エリア、破壊不能エリア、戦闘終了時HP自動回復エリア、戦闘終了時MP自動回復エリア、戦闘終了時アイテム自動復活エリア、経験値取得可能エリアに設定してある特別訓練場だよ!」


「フウ?あなたもう大貴族ね?」


「いくら使ったっすか…」


「ま、まあそれは置いといて本題に入ってもいい?」


(話はぐらかすって事はやばいって自覚はあるみたいだね〜。あとで問い詰めよ〜!うん。本当に)


「それで?話ってのはなんだ?」


「うん、まず順を追って説明してくね!」


………


まず、今までの固有クエストのボス戦の話をしたの。


話はそこから始まるよ!


さて、話を戻してあいつどう倒すよ?


これはもうあれを先に作るべきなんだろうなー…


よし、覚悟決めて作っちゃおう!


生産職専用武器をまずはなんの武器にするかだよねー…


既存じゃないもので戦いやすそうなもの!


うーん…候補は銃、本、鎌、鎖、札、投擲、ブーメランとかかなー。


私的に興味あるのは本と鎌かなー!


銃も興味あるけど扱うの難しそうだし…


ただ本も銃も遠距離タイプで私がやりたい近距離戦じゃないから鎌にしよう!


鎌ってどうやって作るんだろ?


まあ刀の刃と槍の持ち手と同じ感じで作ればいいかな!


今回ばかりは自分のだからって手を抜かないで本気でやらないとね!


まずはなんの素材使うかだよねー!


今ある最高の素材で鎌に使えそうなのは、龍皇の秘焔玉とか焔龍皇の鱗、あとはミスリルとかボス戦の火竜から出らいろんな部位の素材とかかなー。


宝玉はまあ使わないとして防具用の素材も残しときつつその辺りの素材使っていこうかな!


まずはミスリル、焔龍皇の鱗、火竜の骨、火竜の鱗を一緒に高温、高圧力で溶かして鋳型の中に流して棒の部分を作る。


焼き入れとかも忘れずにね!


次はミスリル、ミスリル、焔龍皇の角、火竜の角、火竜の牙を溶かさないで柔らかくしてクロワッサンみたいに…


カンッカンッカンッカンッカンッ…


焼いて折り曲げて…


カンッカンッカンッカンッカンッ…


同じように…


カンッカンッカンッカンッカンッ…


これを何度も繰り返して徐々に鎌っぽい形にしていく。


細かい作業は前に刀作ったから割愛しちゃうね。


鎌っぽくなったらここから刃をつけてー。


砥石で綺麗に研いで刃を付けてもちろん鏡面加工もして…


便利技の錬金で持ち手と刃をくっつけてー…


彫金で紅葉の彫刻でも入れとこうかな!


あとは最後に火竜の翼を鎌の刃より小さくして鎌の反対側にくっつけちゃえー!


とりあえずこんなもんかな!


最後の最後に付与してー…出来た!


………


まさかこんな事になるなんて思わなかったけどね…


●紅炎の竜鎌(焔龍皇強化版)

評価 : 10

能力 : ATK+70 MATK+60 INT+20 DEX+10

火属性(中) 跳躍強化(中)

付与 : 火属性攻撃強化(中) 斬撃力強化(中)


ピコンッ


いや、ここまではいいんだよ?


性能は明らかにおかしいけどさ…


それよりも問題はピコンッだよ!


なにこれ…


《特殊武器 鎌がプレイヤー名 フウの固有武器になりました》


どういう事よ!?


私しか装備出来ないって事はわかるんだけどさ…


なんでこうなっちゃったの!


まあいいか、もう気にしない気にしない。


気にしたら負けだよ!


あ、そうそう。


みんな疑問に思ってるかもしれないけどなんでこんなに連戦出来るかってね。


ちょっとズルしてるんだよね〜!


ライムが死んじゃう前に戻ってもらってるの!


だからデスペナルティ発生しないから一日中連戦出来るよ!


明日はオフ会だしね!


その前にちゃっちゃと倒しに行こう!


ってその前にやらなきゃいけない事あるでしょ!


とりあえずマイホームの設定で地下7階を大きい何もない空間に設定して…


あと設備は全部でこんなのもつけてみたよ!


戦闘可能エリア

破壊不能エリア

戦闘終了時HP自動回復エリア

戦闘終了時MP自動回復エリア

戦闘終了時アイテム自動復活エリア

経験値取得可能エリア


こんな感じにしてみました!


値段は聞かないで…あとちょっとで9桁入りそうだったなんて言わないよ…?


ま、まあそれは置いといて…


「ライム〜」


「フウー!あいつ倒しに行くの!?」


「ごめんね、まだなの」


「わかったー。ねーフウ?ここどこなの?」


「ここは家の地下7階だよー!ライムにはこれから私と戦ってほしいの!あいつを倒すためにもね!」


「フウに攻撃…しなきゃだめ?」


「私が強くなるためにもお願いできない?死んでもすぐ復活できるし!」


「んー、フウが言うならわかった」


「ありがと。じゃあ始めよっか!」


「うん!」


そこから私とライムの戦闘が始まったよ。


最初は全然手も足も出なかったの鎌の使い方とかわからないし!


徐々に立ち回りとか回し方、使い方とかわかってきて2時間経った頃にはもう…


「フウどんどん強くなってる!これで一緒に戦えるねー!」


「そうだね!まあまだライムに1回も勝ててないけどね〜…」


ピコンッ


《新たに『大鎌術』の能力を獲得しました》


あ、なんか覚えた!


初めての戦闘系能力だよ!


これで私もやっと戦えるよ〜!


でもまだまだだよね、モンスターとか倒してレベル上げなきゃだね!


「ライムー、山登り行こっか!」


「うん!行くー!」


それから山頂に至るまで私はモンスターを嫌という程倒して倒して倒して…


それで山頂に着いた。


それにもうすぐ夜になるから挑戦はこれで最後だね!


明日のオフ会のことを考えるとゲーム内では明日が最後になるかな〜。


流石にこれなら勝てるよね…?



フウ Lv53 所持金 : 約200万G


●ステータス ステータスポイント 0p

HP 350 MP 2420


STR 0(+19) VIT 0(+35) INT 185(+47)

MND 100 DEX 80(+105) AGI 50


●装備


・武器 : 紅炎の竜鎌(焔龍皇強化版)

評価 : 10

能力 : ATK+70 MATK+60 INT+20 DEX+10

火属性(中) 跳躍強化(中)

付与 : 火属性攻撃強化(中) 斬撃力強化(中)


・包丁 : クリスタルダガー

評価 : 9

能力 : STR+15 INT+25 魔力放出(中)

付与 : 風属性(小) 斬撃強化(小)


・頭 : 清流の髪飾り(黒蛇強化版)

評価 : 10

能力 : DEF+10 MDEF+20 DEX+20

水耐性強化(小) 水属性攻撃強化(小)

物理攻撃軽減(中) 属性攻撃強化(小)

付与 : 攻撃力強化(小) 魔法攻撃力強化(小)


・胴 : 清流の軽鎧(黒蛇強化版)

評価 : 9

能力 : DEF+10 MDEF+15 DEX+15

水耐性強化(小) 水属性攻撃強化(小)

物理攻撃軽減(中) 属性攻撃強化(小)

付与 : 物理攻撃軽減(小) 魔法攻撃軽減(中)


・体 : ×


・手 : 清流の腕当て(黒蛇強化版)

評価 : 8

能力 : DEF+10 MDEF+13 DEX+10

水耐性強化(小) 水属性攻撃強化(小)

物理攻撃軽減(中) 属性攻撃強化(小)

付与 : 生産速度強化(小) 生産効率強化(小)


・腰 : 清流のスカート(黒蛇強化版)

評価 : 10

能力 : DEF+10 MDEF+20 DEX+20

水耐性強化(小) 水属性攻撃強化(小)

物理攻撃軽減(中) 属性攻撃強化(小)

付与 : 回避率強化(小) 回避速度強化(小)


・足 : 清流の靴(黒蛇強化版)

評価 : 7

能力 : DEF+10 MDEF+12 DEX+7

水耐性強化(小) 水属性攻撃強化(小)

物理攻撃軽減(中) 属性攻撃強化(小)

付与 : 移動速度強化(小) 跳躍強化(小)


・背 : 清流のマント(黒蛇強化版)

評価 : 10

能力 : DEF+10 MDEF+20 DEX+20

水耐性強化(小) 水属性攻撃強化(小)

物理攻撃軽減(中) 属性攻撃強化(小)

付与 : 物理耐性(小) 魔法耐性(小)


・アクセサリー

① : 紅炎竜のネックレス

評価 : 10

能力 : MDEF+20 DEF+10 MND+30 AGI+20

火属性攻撃強化(小) 火耐性強化(中)

付与 : 火属性攻撃強化(小) 物理耐性(小)


② : ミスリルリング・クリスタルガラス

評価 : 10

能力 : MATK+20 MDEF+10 INT+20

魔力操作(小) 消費MP-2%

付与 : 回避率強化(小) 魔法耐性(小)


③ : 黒蛇の腕輪

評価 : 8

能力 : ATK+20 STR+30

攻撃力強化(小)

付与 : 攻撃力強化(小) 移動速度強化(小)


●特殊能力

鍛治職人 Lv93 裁縫職人 Lv89 木工職人 Lv67

彫金職人 Lv86 錬金術師 Lv92 薬剤師 Lv71

調理師 Lv95 付術師 Lv47 従魔師 Lv52 魔力操作 Lv68


●能力

大鎌術 Lv28 幸運(大) 生活魔法


●従魔

ライム



これで負けたら私もうなす術無くなっちゃうよ?


付与も掛けたし、これが最終決戦であってほしいよ…


「ライム!行くよ!」


「はーい!」


まず、ボス部屋に入ると開始速攻で下から水の刃が出てきてこれに当たると即死しちゃうからこれを全力で避ける。


このゲーム回避行動がステータスに影響されないから助かったよ…


影響されてたら間違いなく私このボス倒せないしね…


そこから最初は物理攻撃のみ。


「ライム!一緒に行くよ!」


「はーい♪」


二人で特攻。


みんなの事脳筋なんて言えないね…


いろんな種類の物理攻撃をギリギリまで見極めて躱し、私は鎌、ライムは光魔法の光剣まあ正式名称ライトソードっていうらしいんだけどそれを7本出して攻撃。


あれ3本見極められるようになるまでどれだけ時間掛かったか…


あんなのが7本なんて考えたくもないよ…?


それでそこからボスの体力が2割減るとそこからさらに水ブレスと水魔法の攻撃が追加されて物理攻撃だけでも厄介だったのにここからさらに厄介になる。


2種類の水ブレスに水の爆弾、行動を制限してくるネバネバにデバフっていうんだっけ?それも使ってくるし…


「ライム!ネバネバくるよ!」


「はーい!」


………


「フウー、細い方のブレスがくるー!」


「わかった!」


そこから体力半分減らして全回復された後は雨の中での戦闘になるの。


天使の梯子だったり飛ばした羽根に触れたら地面えぐれるくらい強い槍みたいなものが飛び出てくるし…


前回はこの辺で死んじゃったんだよねー…


だからここからは未知の領域だよ!


私は流石に梯子と羽根の槍は躱しきれないからできる限る避けてライムに回復してもらう形になった。


ライムは全部綺麗に躱してるよ…流石に慣れてきたのかな!


私もライムみたいに真似できればいいんだけどね。


まずは水ブレスを躱してそこから追加で飛んでくる羽根の槍をできる限り躱して鎌で連撃する。


私がそんな感じで戦ってた時、陽は傾いて綺麗な夕陽でお天気雨の珍しくも綺麗な景色に変わった頃、夕陽の方からなにか…!?


「ライム!避けてっ!!!」


「フウ…?うわっ!?」


天使の梯子、まあ集光線が真横からレーザーみたいに一直線に飛んできた。


集光線が通った跡はマグマのように煮えたぎり雨で冷やされ固まっていくのがわかる。


「ライム、大丈夫!?」


「うん、ちょっと当たっちゃったけど大丈夫!」


「ちゃんと回復しておいてね!」


「はーい!」


そうして次第に夜になって真上には巨大に見える満月と天の川とか無数の星とか戦い中じゃなかったらすごい魅入っちゃったんだろうなー。


というかまたあいつ回復してるし…せっかく3分の1まで減らしたのに…


そんな事を思ってたら、大きな翼を伸ばしすごい風と共に星空に羽ばたいたの。


なんかすごい嫌な予感がするんだけど!…


「ライム!今すぐこっち来て!」


「…?はーい!」


…ん?なんか寒い…!


なんて思ってた瞬間、上から巨大な氷の塊が降ってきたんだよ。


「やばい!《スキル付与 魔法耐性 水属性耐性》!」


咄嗟に付与掛けたから私とライムは平気だったけど、気づいたら辺り一面に砕けた氷解が広がって一番外側は砕けた氷解で薔薇の花みたいになってた。


「あ、雪だ…さむっ!」


「フウーこれ綺麗だねー!」


「そうだね!」


というかなんで雲ないのに雪降ってるんだろう。


名付けるなら月下氷雪戦!なんてね…


そこからは少し変わったけど前と同じ感じ。


水ブレスは氷ブレスになって飛んできたり、水系の攻撃が全部氷系に変わったの。


そこから半分くらいまで減らした時、また出たんだよ…


冠毛が光って全回復されるって思うじゃん?


そしたらHP継続回復だって。


場合によっては全回復よりタチ悪いよね…?


そこからはもう地獄だったんだよ。


攻撃しては回復されての繰り返し…一応回復量以上にはダメージ与えられてるけど…


そんなのがしばらく続いてやっと残り2割まで減らした時また空に飛んだの。


またなんか強い技使ってくるのかと思ったら、今までずっと降ってた雪が何かに当たると薔薇みたいに咲き始めたの。


しかもその雪が私たちに体に当たって花が咲くとほんの少しだけどHPが減ってくし…


「ライム!これはスライムに戻ったほうがいいかも!」


「わかったー!」


というか降りてこないし…


空に逃げたって所かな?


対空戦かー…ライムの射程距離ではあるけど、私どうしようかなー…あっ!


そういえば鎌に跳躍強化ついてたっけ、使ってみよっと!


それっ!


「いやぁぁぁーっ!こんな高く飛ぶなんて聞いてないよー!」


でもこれなら上から攻撃出来るから狙いやすいよねっ!


えいっ!


私は鎌を大きく振りかざして縦に振り下ろしてそのまま鎌を持ち替えて横にそんで最後に上へと振り上げるっとー!


んー、鎌って空中戦難しいなー…


とりあえず一回降りないと。


今までは一回の回復量の半分くらいだったけど今は2割くらいってとこかな…


こりゃ相当持久戦になるね…


「ライム!一気に畳み掛けちゃおっか!」


「はーい!ねーフウー。ライムもあのぴょーんって飛ぶのやりたい!」


「ん?あ、跳躍の事ね。いいよ、じゃあ私に捕まっててね!」


「うん!」


そう言って抱きついてきたライムを抱き返して私達は空に向かって跳んだ。


空中で二手に分かれてライムは光剣で、私は鎌で攻撃する。


私達はただジャンプしてるだけだから空中で攻撃されたら避けられない。


だから攻撃受けたら落ちる前にライムに回復してもらってるんだ。


あ、空中では物理攻撃と氷ブレスがメインで地上にいるときは羽根の氷槍とかデバフなんかがメイン。


攻撃を躱して跳んで攻撃して、ダメージ入ったら回復。


こんなエンドレス状態が続いてしばらくした辺りで私たちにも限界が近づいてたの。


それでも神鳥のHPもあと僅かに迫ってあと1回か2回飛んで攻撃したら倒せそ…!?


「ライム!光魔法で障壁作れる!?」


「うん、ライムもおんなじこと考えてた!」


「私達包んだらすぐ防御体制とって!」


「はーい!」


今までずっと咲き積もった氷薔薇が一斉に花びらになって舞い始めたんだよ、これは見るからにもうまずいよね…


ただそんな花吹雪は月光に照らされてダイヤモンドダストみたいにすごい綺麗だよ!


なんて思ってたらその花吹雪が一斉に私達めがけて飛んできたんだよ…


最初はライムが作ってくれた障壁でどうにかなってたんだけど、徐々ににその障壁が薄くなっていくのに気づいたから私も私の魔力で障壁を作ったの。


それとほぼ同時にライムの障壁が無くなっちゃって…


ほんと間一髪だったよ…


そんな私の障壁も長く持つはずも無くて…


「ライム、ごめんね。ダメだったらもっと強くなってからまた来ようね…」


「うん、ライムももっともっと強くなってこいつ倒すもん!」


私達にダメージが入り始めて少ししたら花吹雪は砕け散って月光に照らされる砕けた花が降り始めたの。


「「綺麗だね」」


二人で同じ事を同じ事を言って、私が雪月花を同時に楽しんだ気分だなーなんて思ってたら神鳥が降りてきた。


「ライム」


「うん」


この言葉だけでお互い戦闘体制に入るって私達の息が合ってるのか戦い慣れてきたのか…


「あれを耐えきるとは流石ですね。もう私に戦う力は残ってないから武器を下ろして話を聞いてもらえないかしら?」


「フウ?」


「わかった。それで話っていうのは?」


「ええ、実はこの子の為に私に勝てる相手を探していたのよ」


そう告げた神鳥の表情には決断の中に寂しさを感じた気がした。


「聞いていいことかわからないけど、自分ではもう育てられないって事?」


「ええ、恥ずかしい話なのだけれど…溺愛しすぎて魔力も生命力もほとんど使い果たしちゃったのよね…あなたと戦う前は2割くらい残ってたのだけれど、もうほとんど残ってないのよ」


「じゃあライムと戦った時は本気じゃなかったのー!?」


「こらっ、ライム!」


「いいのよ、本気の私とはやめたほうがいいわよ?世界だって滅ぼせるんだもの」


「この鳥さん笑ってるのになんかこわーい…」


ま、まあ2割であれだもんね…


「そういえば勝てる相手を探してたって事は…」


「ええ、貴方達にあの子を育てて欲しいの。それで死んだ私であの子の装備を作って欲しいのよ。余ったものは貴方達が使って構わないわ。貴方の得意分野でしょう?」


そんな重大な事私に出来るのかな…それでもそれが私に出来る事なら…!


「うん、そういう事ならわかったよ!」


ピコンッ


《エクストラアイテム『神鳥の卵』を入手しました》


いや、入手って…


まあゲームだからしょうがないんだろうけどさ…


「そうそう!5階層の森と9階層の渓谷に私の友達がいるから会ってみるといいわ!」


「わかった、覚えておくね!」


「あ、そうだわ!最後に貴方にも渡したいものがあるの!これよこれ!」


「…私に?」


ピコンッ


はい、来ましたピコン。



●天巫女の神鎌

評価 : 10

能力 : 重力操作(小)

特殊能力 : 生産の境地

『生産職Lv10につき全ステータス+1』


●天巫女の小太刀

評価 : 10

能力 : 空間操作(小)


●天巫女の天冠

評価 : 10

能力 : MP継続回復(小)

特殊能力 : 全身装備時『生産の境地 生産速度上昇(小) 生産効率上昇(小)』


●天巫女の羽衣

評価 : 10

能力 : HP継続回復(小)

特殊能力 : 全身装備時『生産の境地 生産速度上昇(小) 生産効率上昇(小)』


●天巫女の領布

評価 : 10

能力 : 魔力放出

特殊能力 : 全身装備時『生産の境地 生産速度上昇(小) 生産効率上昇(小)』


●天巫女の空靴

評価 : 10

能力 : 跳躍

特殊能力 : 全身装備時『生産の境地 生産速度上昇(小) 生産効率上昇(小)』


●天巫女の天翼

評価 : 10

能力 : 飛翔

特殊能力 : 全身装備時『生産の境地 生産速度上昇(小) 生産効率上昇(小)』


●天巫女の指輪

評価 : 10

能力 : 全状態異常軽減(小)

特殊能力 : 全身装備時『生産の境地 生産速度上昇(小) 生産効率上昇(小)』



もう見るからにやばそうだよ…?


これでまたさらに周りから化け物呼ばわりだよ…


「これでやるべき事はやっただけれども、最後に貴方達に出会えて本当に良かったわ。子供の顔が見られないのは残念だけれども…これでお別れね。さようなら…」


「うん、こちらこそありがとう。子供の事は任されたよ!さようなら…」


「フウー?鳥さん死んじゃったの…?」


「うん、そうだよ」


「なんか悲しいねー…」


そんなライムの瞳からはぽろぽろと雫が垂れてた。


ピコンッ


《固有クエストⅡをクリアしました》


そうして私達は素材を回収した後、最後にお墓を作って自宅に戻ってきた。


………


「まあ、そんな事があったからみんなを呼んだって訳!」


まあその前に新装備でライムと一回戦ったんだけどね!


「そんないい話を聞かされた後に私達は何をしたらいいのかしら?」


「新しい仲間の紹介って感じか?」


「そういう訳じゃないよー、まだ生まれてないしね…」


「自分もそれだと思ってたっすよ!?」


「うちはフウがやりたいことわかるけどな〜」


「うん!私の戦闘訓練して欲しいの!」

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