第二話『初テイム』

よし!今日も張り切って行きますか!


今日はアヤカ遅れるらしいから昨日できなかった事やっていこう!


出来なかった事と言えば…


木工と付術だよね。


魔力操作はなんか勝手にレベル上がってるからよくわかんない。


付術はチュートリアルの説明によると、


武器や味方に一時的に能力を付加する力などetc…


エトセトラがどういう意味かわからないけどとりあえず戦闘にならないと意味ないんだよね。


ってなわけで今日は木工と昨日アヤカから貰った素材で色々試してみよう!


まずは木工かな!


丸太なんだよね、うん。とりあえず丸太を加工しやすいようにカットして、まずは盾。


カットした木材を丸くしてヤスリで磨く、次に兎皮で周りを覆って、最後に持ち手をつけて完成!



●木の盾

評価 4 レア度 1

能力 : DEF+3 VIT+2



んー、やっぱ平均くらいかー。


使わないからいいけど。


《木の盾のレシピを習得しました》



●木の盾

評価 8 レア度 1

能力 : DEF+3 VIT +4



一応ここまではできた。


次は昨日アヤカから貰った竹を使って弓を作ろう。


確か何枚もくっつけて曲げて作るんだよね。


………1時間後…


っっはあぁぁーーー……


竹全部使い切っちゃったよ…


順を追って説明しよう。


まず失敗は14回、成功は4回…


じゃあまず成功1回目から。


とりあえずやるだけやってみた。



●竹弓

評価 1 レア度 2

能力 : ATK+10 STR+2 耐久値-5



まあ失敗作だよね。


次は2回目。



●竹弓

評価 4 レア度 2

能力 : ATK+10 STR+4 DEX+1



ここでやっと平均評価超えた。


んで3回目。



●竹弓

評価 8 レア度 2

能力 : ATK+10 STR+6 DEX+5



これでもいいんだけど、まあ10にしたい欲が出ちゃって案の定やっちゃいましたよね。



●竹弓・改

評価 10 レア度 4

能力 : ATK+30 STR+10 DEX+12 射程距離延長(小)



あーっと、うん。


構造とか持ち手とか、仕組みやら仕上げやら色々思い当たる節試しまくったらこうなっちゃったよね。


これはあれだ、アヤカに怒られるやつだ…


まあいっか!


後は省いちゃうけどこんなのも作った。



初級ポーション20本


中級ポーション40本


●狼毛のコート

評価 8 レア度 2

能力 : DEF+6 MDEF+4 VIT+3


●狼皮の靴

評価 5 レア度 2

能力 : DEF+4 VIT+2


●狼皮の靴

評価 7 レア度 2

能力 : DEF+4 VIT +4


●銅の剣

評価 5 レア度 2

能力 : ATK+12 STR+4


●鉄のインゴット

レア度 3



それぞれ一つずつ出来たよ。


ちなみに鉄のインゴットは、石に含まれてる鉄を取り出すために錬金で取り出して鉄鉱石にしてから作りました!


次はあらかた生産も終わったしソロ?って言うんだっけ、一人でフィールドに出よう!


昨日行けなかった森に行ってみよう!


モンスターと戦闘はしたくないから避けながら薬草、きのこ、ハーブとか色々取ってて気付かなかったんだよね。


夜になってるよ。


アヤカが夜は危ないって言ってたような…


なんとかしよう、死にたくないし。


しかも方向分からなくなったからしばらく歩いてたんだよ、光ってる方に。


そしたらなんか川の上流?っぽい所に出て、川の反対側に光ってる草生えてたから取りに行ったんだよね。



●月光草

評価 6 レア度 4

能力 : 暗い場所だと発光する性質を持つ

説明 : 月光を浴びた時にしか姿を見せない特殊な草。



なんか凄そう…


また採取に集中しすぎたよね。


ガサガサ音が聞こえるよ…


急いで川を戻って全力ダッシュした。


もうどれくらい走ったか分からない。


さっきまでの光すら見えなくなるくらい走ったよ。


それで視界の下の方に変なものが映ったから恐る恐る下を向いたらさ、なんか金ピカの丸っこいのがいるじゃありませんか。


またまた全力ダッシュだよね。


運良く草原に出られてホッとしたから後ろ向いたらやっぱいるじゃん!


「き、きみ。なんでついてくるの…?」


返事なのかな?なんかすごいプルプルしてる。


月光草取っちゃったのがいけなかったのかな。


そう思って1束地面に置いたら食べちゃったよ。


「うわっ。なんだこれ」


《ラッキースライムとの従魔契約が成立しました》


「きみ、ラッキースライムって言うんだ?」


「そうなのー。わたしなまえほしいのー」


「うわ、喋ったし…名前、名前かー?」


んー、ラッキースライム、ラッキースライム…


お、これなら!


「じゃあ今からきみの名前はライムね」


「ライム。いい名前なのー。ありがとなのー」


そういえば従魔師っての選んだっけ…


ライムもプルプルで可愛いけどもふもふが欲しいんだよなー。


街に戻るんだけど大丈夫かな?


あ、チュートリアルで『戻れ』で従魔用の別空間に戻って『来い』で召喚されるって言ってたっけ。


「ライム、戻っていいよ」


「りょうかいなのー。また呼んで欲しいのー」


お、消えた!ゲームとはいえ凄いなこれ。


………


はあぁー…疲れた…


ゲームだけど久し振りにあんな走ったよ…


とりあえず宿屋行って回復だなこれは。


………


寝た気がしない。


ピコン


ん?アヤカからチャット?



『やあやあ、まさかログインしてるとは思わなかったよー!

用事片付いたから今ログインしたんだけど、今どこにいるー?』



『今宿屋で起きた所だよ』っと。


ピコン



『おー、了解了解!そしたら宿屋の入り口で待ち合わせにしときますかー』



『りょーかい』っと


急いで支度したけど流石にまだ着いてないか。


例のアレについて怒られる覚悟で相談しとこ…


「いやー、相変わらず早いねー」


「まあ今回は宿屋にいたからね。あとこれ、昨日の素材のお礼」


銅の剣、狼皮の靴評価7の方

初級ポーション評価10を10個

中級ポーション評価10を10個


「お、相変わらずいいの作るねー。ありがとさん」


「あ、あとこれ見て欲しいんだけど…」


「………うん、もう驚かないよ。これはまた厄介なもの作っちゃったね」


「どうして?」


「まだこの性能の弓が市場に出回ってないから。プレイヤーみんな価値も値段もわからないの。竹弓が500Gくらいだから、2,500Gからオークションに出してみるしかないなー」


「オークションなんてあるんだ!?」


「この街の役所に行って出品をNPCに依頼する、ゲーム内の時間で夜の21時からのオークションで出品される、次の日の8時以降にまた役所に行って売上金をもらう。って形かな」


「それは名前出ちゃう?」


「どっちでもできるけど、まあ出さないほうがいいと思うよ」


「ですよねー…」


「そしたらとりあえず出品を済ませて狩にでも行こうか!」


「りょーかい!」


………売店にて…


「これで終わりかな?」


「そうだね、後はついでに出店登録もしちゃえば?生産していらないもの売れるっしょ!出店するならフレに広告しとくよー!」


「それいいね!お金にもなるし!」


「じゃああっちだね!」


「すみません、出店登録したいんですが」


「はい、出店登録ですね。店舗形態はどうなさいますか?露店、仮店舗、自営店舗の3種類がございますが」


「アヤカ、これはどれがいいの?」


「んー後から変更できるし、最初は露店でいいんじゃないかな?費用も安いし!」


「りょーかい!じゃあ、露店でお願いします!」


「かしこまりました。こちらの地図の光っていない所からお好きな場所をお選びください」


「これは大通りの方がいいのかな?」


「そうだね、最初の宣伝にはその方がいいかも!」


じゃあこの中央の噴水の近くでいいかな!


「そしたらここでお願いします」


「かしこまりました、それでは登録費として10,000Gお願いします」


げっ、半分しかない…


「あ、アヤ」


「はい、無いと思って用意しておいたよ!売上上がったら渡してくれればいいから!」


「ありがと〜泣」


「泣くほどかよー笑」


「私は良き友を持ったよ」


「…おい!んまあ、何はともあれこれで生産職の醍醐味スタートだね!」


「うん、とりあえず今日は売るのは無しにして狩り行こ!」


「そだね、昨日森の少し奥に…」


「えっ…」


「どしたん?」


「い、いや?それでどうしたの?」


「…?洞窟見つけただけだけど、なんかあったの?」


「い、いやー。怒らないって約束出来るならどこか二人で…」


「いいよ、じゃあ狩りに行きながら話そっか」


………フィールドにて…


「んで?どうしたのさ」


「んー、簡単に説明すると2つあって、1つ目はこの月光草っていうのなんだけど知ってる?」


「いやー、初耳だね。どこで手に入れたん?」


「森のどこかの川の反対側?迷子になってたからどこかはわかんない」


「川かー。聞いたことないよ?あそこの森、森しかないから」


「えっ、何それ怖いからやめて…」


「まあそれは置いといてもう1つの方は?」


「うん、ライム出ておいでー」


「ごしゅじん?おはよー」


「おはよー。その月光草が生えてた所に居てびっくりして逃げたら草原まで付いてきたから、月光草取ったのが悪かったのかと思って月光草渡したの。渡したやつ食べちゃったと思ったら従魔契約してたって訳」


「あー、一応ちゃんとした手順は踏んでるんだ。ってかそれってもしかして…」


「うん、ラッキースライム?って子」


「……はあぁー…」


「え、もしかして私またやっちゃった?」


「うん、それ倒すと運気が上がる指輪落とすので有名。逃げ足速いし、普段見かけることすらごく稀にしかないから従魔に出来るなんて初耳だよ…これもちゃんと黙ってなよ」


「…はい」


「んじゃまあ、洞窟にも着いたことだしライムちゃんのレベル上げも兼ねて洞窟探索といきますか!」


「よろしく…」


暗い、ただただ暗い。


一応私とアヤカが生活魔法のライト使ってるけどそれでも暗い。


「ここはどういう洞窟なの?」


「んー、鉄鉱石とか軽鉱石とかが多く取れて魔物は少なめの洞窟かな?ほらそこ、噂をすればだよ」


「お、ほんとだ!採掘♪採掘♪」


「ノリノリだね〜!私としても楽しんでもらえてるのは嬉しいけどねー」


「ん、ありがと!終わった!」


「じゃあもう少し奥進んだら、ライムちゃんのレベル上げしようか!ところでライムちゃんは戦える?」


「ライム、どう?」


「戦えるよー。ライムねー、魔法使えるのー」


「あのさ、フウ。ライムのステータス見せてもらってもいい?」


「いいよー!そういえば私も見た事ないな、ステータスオープン!」


(ないんかいっ!)



ライム(ラッキースライム) Lv1/30


●ステータス

HP 100 MP 900


STR 0 VIT 100

INT 100 DEX 20

AGI 100


●能力

物理攻撃軽減(極) 魔法攻撃無効化 状態異常無効化

光魔法 Lv8 回復魔法 Lv6 幸運(大)


●称号

奇跡を届けし者 フウの従魔



「うん、そうじゃないかと思った…」


(いやいや、これ強すぎっしょ。私こんなの勝てんよ?)


「ライムすごいね!よくわからないけど私より強いっていうのはよくわかるよ」


「もうそれでいいや…何はともあれライムのレベルあげよう。ほら、岩蝙蝠のお出ましだよ」


「ライムやっつけちゃって!」


「りょーかいなのー」


何これ綺麗!ライムの周り光の剣がいっぱいあるよ!


あれだけたくさんいた蝙蝠もういないし…


ライムかなり強いんじゃないでしょうか…?


頼もしい限りだねっ!!


「こりゃー敵に回したくないわ…」


「そうなの?あ、もう少し採掘続けてもいい?」


「いいよー、そしたら手伝いまっせー」


カンッカンッカンッ…カンッ……カンッ………


………1時間後…


「ふぅーありがと!これだけたくさんあれば大丈夫だと思う!」


「よっしゃ、んじゃ町に戻っちゃおっか」


「りょーかい、ライムは戻っちゃっていいよ」


「りょーかいなのー」


「今回の戦利品半分私とくー。あと鉱石は全部あげるから武具作って欲しいかも」


「ありがと!りょーかい!」


「そんじゃ、私はレベル上げ行ってくるからまたっ」


相変わらず行動早いなー。


私も早く作業場と鍛冶場に行こう!


ちなみに今日の戦利品!



銅鉱石 83個 銅鉱石(大) 7個

鉄鉱石 94個 鉄鉱石(大) 41個 銀鉱石(小) 2個

硝子石 64個 岩塩 7個


薬草 99束 薬草 99束 毒草 25束 丸太(下) 68本

治癒茸 21個 毒茸 17個 竹(下) 31本


グリーンスライム液 84個 ウィークラビットの肉 26個

ウィークラビットの皮 15個 プチスパイダーの細糸 67個

岩蝙蝠の皮 66個 岩蝙蝠の翼 18個

プチスネークの皮 12個 プチスネークの牙 2個



今回は結構取れたなー。


まずは薬剤でポーション作りから!


レシピあるとやっぱ便利だねー!


中級ポーション(10)これがなんと84個!


今回は失敗しなかったよ!


次は余った薬草で初級ポーション(10)!


これもなんと失敗無しで100個以上!


私どうしちゃったんだろ…?


まあ失敗じゃないからいいよね!


ちなみにもちろん瓶も作成済みだよ!


砂の5倍作れる石を錬金でチャチャっと作っちゃいました!


錬金で皮もくっつけてー。


これは後で使うからね。


あと、治癒茸を煮詰めて錬金したら



●治癒エキス

評価 7 レア度 2

能力 : 薬草と調合するとポーションが出来る



こんなのが出来たんだよね!


もう薬草無くなっちゃったから次の機会に試してみよう!


それじゃあ次は木工だね。


この前の竹弓・改をまた作ろう!


………2時間後…


《竹接合のレシピを習得しました》


《竹弓・改のレシピを習得しました》


があぁー、きっついわー…


でもこれで量産可能だよ…


とりあえず残った竹使って合計で15個作れたね!


あ!そうそう。竹を何枚もくっつけるところ錬金でやったら綺麗にできたんだよね!


何はともあれ木工は今日はもう終わり!


次は料理!


これもこのあいだのスープ量産。


呆気なく26個完成。


開発するだけでいいっていうのも少し寂しいよね。


でも竹弓みたいなのはないと絶対無理…


あとは生産で


プチスパイダーの細糸

プチスネークの皮(錬金済み)

岩蝙蝠の皮(錬金済み)


これを使ってアヤカの防具を作ろう!


まずは白い布を作って、プチスネークの皮をこうして、ここをこうして、最後に岩蝙蝠の皮をこうして…


顔は見えてたほうがいいから………


とりあえずひと段落完成かな!


いい感じだけどもう一手間加えたいんだよね!


というわけで!最後恒例の鍛治ですね…


鉱石系は確か通常サイズが10個、(小)が20個、(大)が5個でインゴットに出来るらしい。


というわけで、まずは鉄のインゴットあと10個頑張ります…


カンッカンッカンッ………



●鉄のインゴット

レア度 3


《鉄のインゴットのレシピを習得しました》



あとは銅のインゴットもあと8回作っちゃおう!


………


うん、銅の方がレア度低いから扱いやすい!現実ではどうかわからないけど…



●銅のインゴット

レア度 2


《銅のインゴットのレシピを習得しました》


残りのやつはレシピで作っちゃおう!


結果は


鉄のインゴット 18個

銅のインゴット 9個


完成しましたー!


さてさて、ここからが鍛治と彫金の本番ですよ!


まずは鉄の剣を作ろう!


銅と同じ感じでー…



●鉄の剣

評価 8 レア度 3

能力 : ATK+20 STR+6



前回ちょっとコツ掴めたからいい感じだね!


このペースでもう一回!



●鉄の剣

評価 10 レア度 4

能力 : ATK+20 STR+10



お、きたきた!


そしたらこれをあと8本!


………


《鉄の剣のレシピを習得しました》


とりあえずこれでひと段落!


銅はとりあえず放置するとして、次は指輪作ろう!


今回はちょっと細工を加えようと思ってるんだよね。


まずは前回同様にこうして…


あとはここに台座つけて…


できた!


そしたらさっき錬金で作ったこのクリスタルガラスをはめれば…



●鉄の指輪・クリスタルガラス

評価 8 レア度 3

能力 : AGI+5 STR+1



いい感じかな?


もう一個作っちゃおう!



●鉄の指輪・クリスタルガラス

評価 8 レア度 3

能力 : VIT+8



んー、まあまあかな!


評価変わってないし。


最後は防具を金属で補強してみようと思って!


まずはさっきのここをこうして…


………


出来た!



●岩蝙蝠の鎧・鉄補強(頭)

評価 7 レア度 4

能力 : DEF+16 VIT+6 INT+2


●岩蝙蝠の鎧・鉄補強(胴)

評価 10 レア度 5

能力 : DEF+16 VIT+10 DEX+6


●岩蝙蝠の鎧・鉄補強(手)

評価 6 レア度 4

能力 : DEF+16 VIT+5 AGI+2


●岩蝙蝠の鎧・鉄補強(腰)

評価 9 レア度 4

能力 : DEF+16 VIT+8


●岩蝙蝠の鎧・鉄補強(足)

評価 7 レア度 4

能力 : DEF+16 VIT+5 AGI+4



強そう!名付けて《岩蝙蝠シリーズ》!


今日はこの辺かなー。


私用の短剣はまた明日にしよう。


今日はもうとっとと片付けて宿屋いって早く寝よう。


………


明日はいよいよ露店だし、気合い入れて寝よう!


「ライム〜、おやすみー」


「ごしゅじん、おやすみなのー」


………


「よし、まずは役所!」

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