第2話 格差
古びた風景、じめじめしていて不快指数高めの季節(梅雨か?)
築50年は経っているだろうか?そんな団地の敷地内に来ていた。
グレー色の壁には所々にひび割れがあり、そして繁殖欲求旺盛な苔が付着している。
昭和のバブル期に建てられた団地のように感じられる。
「小学生位のころ、こんな感じの団地に住んでいる友達結構いたなぁ」
なんて思っていると、すこし離れたところから声が聞こえた
「下の人とは関わってはいけません!」
どうやらお母さんが子供に言っているようだ。
「下の人?どういうことだ?」
言葉の意味がよくわからなかったが、辺りを見回してみると
ここは斜面に建てられていて、下の方は多く建物があるが上の方は少ない。
そして下よりも上の方が立派な造りになっているように見える。
団地の一室を借りることになった
家具無し、電気無し、カーテン無し、要するに何もなし。
これが格差というものなのか・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます