第80話 区画整理(後編)
昔話の冒頭の様にナレーションするデルク
デルク:むか〜し・・・じゃない天界のある所に、
1週間後 天界時間18:00 旧ビルドルフ合衆国エリア 国境結界管理惑星
研究員A:お、終わったーーーっ!
職員A:1週間は長かったですなぁ。
研究員B:いや、魔界の建設会社の国土調書が無かったら何百年もかかってたことでしょう。
研究員C:そうそう、そう考えると魔界の科学技術は驚きと感動を禁じ得ません。
職員B:それで、肝心の女王陛下は何処に?
研究員A:今は母星のお城に帰ってます。朝は姫様のお世話をし、昼に来て17時まで手伝って夕方には帰って公務と忙しくやっておられますよ。
職員A:一児の母親でありながら一国の神王も務めておられる女王陛下には頭の下がる思いですな。
研究員C:この報告書は誰が出しますかね?
職員A:まぁ、この場合は責任者とかでしょうが・・・
司令室に入るエリカ
エリカ:
職員B:我々が頭の下がる思いをしてるほど働いておられる方がもう1人居ましたな。
エリカ: ?
研究員A:つい先程終わってこちらの報告書に
報告書をエリカに渡す研究員A
エリカ:フムフム・・・
報告書に目を通すエリカにココア?を渡すアイリーン
エリカ:・・・
アイリーン:飲まないのですか?
エリカ:アンタの事だからまた激辛系なんじゃないの?
アイリーン:流石に激辛系はありませんよ、なんなら匂い嗅いでみてくれれば分かりますよ。
ココア?を嗅ぐエリカ
エリカ:確かに刺激臭はしないし、むしろココアの甘い匂いがするわね。
アイリーン:だから言ったじゃないですかぁ。
ココア?を飲むと滝の様に吐き出すエリカ
エリカ:あ・・・あんま〜・・・
アイリーン:ただし、激甘系ではありますがね♪天界宇宙一の激甘カカオ。その名も、ハニーカカオでっす♪
ハイタッチする2人
2人:うぇ〜い♪
鬼の形相で追いかけるエリカ
エリカ:待てゴルァーーーッ‼︎
2人:フハハハハッ♪
一同:・・・・
研究員A:女王陛下宛に郵送しますか。
職員A:ですね。
2人を追い詰めるエリカ
エリカ:さぁ、もう逃げられないわよ♪
互いを抱き合い産まれたての小鹿の様に足が震える2人
アイリーン:ちょ、ちょっとしたお茶目じゃないですか・・・ね?
奇子:そうそう、ほんの愛情表現・・・だよ?
エリカ:2人とも、熱いのと冷たいのどっちが良い?
アイリーン:どちらも丁重にお断り申し上げまっす。
奇子:右に同じでっす。
エリカ:・・・そうだよね、どっちも嫌だよね。
安心する2人の頭上に巨大な魔法陣と共に雷雲が現れる
エリカ:じゃ、間をとってシビれるのが良いって事で♡
アイリーン:や、やめて・・・
奇子:た、たしけて・・・
エリカ:ボルテックストーム‼︎
2人:ギャーーーーッ‼︎
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