第51話 はい、もちろん以下略

 2人と別れた俺はやっぱり今回も1人でダンジョンへ。一応だかこれで魔法が2つ手に入った。どうなるかわからないがこの2つを合成してみたいと思う。

 ただ問題はどっちをベースにするかだ。イメージで考えると『ストーンバレット』に『ファイアバレット』を合成すると火をまとった岩みたいな魔法になる気がするんだよね。逆だと…んーー…妙に硬い火…とか?だめだいまいちわかんないな。あー物理ダメージもある火とかもあるのかも。


「よし…ここは無難にストーンバレットにファイアバレットを合成だな」


 俺は合成を使用し、『ストーンバレット』をベースにして『ファイアバレット』を合成した。出来上がったものは…



魔法プチメテオ



 メテオって…これはまた。プチってあたりがまだかわいげがあるところか?魔力の消費は10、知力で威力が上がり速度で落ちてくる速さが変化するらしい。攻撃魔法としては少し魔力の消費がまずいかもな。あーステータスで今の魔力量確認するかな、しばらく見てなかったし。



 名前:神崎由緒かんざきよしお

 性別:男

 年齢:17


レベル:7

 体力:76/81

 魔力:59/59


 筋力:61

 知力:43

 速さ:37


 物防:11

 魔防:2


スキル:言語理解(on)

 魔法:ウォーター

スキル:合成



 えーと…『プチメテオ』は今の魔力量だと5回か…効果時間や降下範囲が書いてないんだが…まあ試せばわかるか。

 そこまで確認すると俺は『魔法プチメテオ』を習得することにした。そして今からはこの魔法のお試しである。


 さて…少し通路を歩いていくとスライムが見えてきたね。今見えているのは手前に2匹。後は…奥のほうに5匹と3匹いるのが見える。まだスライムは俺に気がついていない距離にいるからまずはここから撃ってみようかね。


「『プチメテオ』!」


 右手に持った杖を振り上げ手前に振り下ろす。効果があるかわからないがなんかそうしたほうが気分が出るし、その方向へ魔法が出ている気がするからな。


 2秒ほどだろうか。そのくらい経過すると、自分の身長よりはやや上から突然火に包まれた小石が降り始めた。スライムに当たる物、当たらず地面へ落ちていくものさまざまだったが、スライムに当たるとそれはすべて1回で倒されていく。

 これは中々いい魔法かもしれないな。『プチメテオ』が止まったのは5~10秒って所だろうか。感覚なので正確ではないがまあそのくらい。後は降下範囲だが…これは歩いて確認するしかないな。


 ……範囲は思ったより広い。とりあえず視認できていた範囲には落ちたらしく、スライム10匹分の魔石や皮袋が転がっている。そこまでの距離は視認出来ることを考えるとわかるようにボス部屋の端から端くらいはあった。


 1階層ボスもしかして1人で狩れるんじゃないだろうか?

 そんなことを考えつつ今日は家に戻ることにした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る