第37話 スキルと魔法と盾と杖と布

 ダンジョンの入り口に出た俺と健太はすぐにマーケットでアイテムの詳細を確認することにした。


 スキル《シールド》はその名のままスキル習得者自身の前方に一時的な盾を出現させるスキルで、使用すると体力が5削られるものみたいだ。まあ、緊急時に使うくらいがいいものだろう。


 スキル《合成》もその名のままだった。いろんなものを合成するスキルでスキルを使用すると体力が5削られる。何が組み合わせられるかはかかれてないが習得した人が試せばいいだろう。


 魔法ウォーターもちろんこれも名前のままのようで、水を作り出す魔法だそうな。攻撃魔法ではないようで使用すると魔力が2削られる。


 次は装備の確認に入る。


 まずは盾。これは皮の盾だった。健太が使っているのが木の盾で防御力が3それよりも防御力が上で10もあった。


 次は杖。この杖には特殊効果がついていて、魔力を10消費して体力を回復する治癒の杖だった。回復量は知力によって上がっていくらしい。


 最後に布になるが…これは少しだけ防御力が上がるマントだった。色が赤くてかなり目立つ。


「こんなところか」

「そうだな」


 それぞれの確認が終わったので再びダンジョンの中に入りファーナさんと合流することにした。


「どうだったー?」


 それぞれの内容をファーナさんに伝えると少しだけ微妙な顔をしていた。どうやらあまりいい結果ではなかったみたいだ。


「それなりに使えそうだけど、ファーナさん的にはハズレ?」

「うん…私が使いたいものはないかな~あえていうなら杖が割りといいけど、そもそも私は魔力も知力も低いから役にたたないんだよね。マントとか少しの防御のためにつけたら弓使うのにじゃまだし、そもそも盾は弓持ってたらつかえないじゃない。あとスキルと魔法だけどこれも微妙。シールドとか効果時間なのかな、それとも防御回数なのかな…それによっては体力の消費が無駄かもしんないよ。合成は興味がないし、ウォーター?魔力消費してまでださないでもいいんじゃないかな。マジックバックに水詰めてこればいらない。」


 なかなか納得させられてしまう評価だった。ファーナさん辛口だな~


「ちょっとまってファーナさんマジックバックって…あの荷物がたくさん入るやつ??」

「そうだけど…ほら私の矢もここから出してるし?」

「「……」」

「まあ…ギルドのレンタル品だけどね?」


 新事実発覚!ファーナさんのポーチはマジックバックだった!!今回の宝箱の中身よりも一番驚いた出来事だった。

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