妄想力チート(仮)

@kamimomo

第1話転移

~キーン コーン カーン コーン~


「おい、明示めいじ、お前なぁ   起きろよ。」


先生の声が聞こえる


起きたばかりで何を言っているのかよく聞こえなかったが、目を擦りながら返答する


「何ですか?先生。僕は今、枕がなくて困っているんです。もしかして持ってきてくれたんですか?」


先生は、僕を睨みながら、

「ちげぇよ、もう全ての授業が終わったんだよ。早く帰れ。」


あっ、やっと終わったのか。

さっさと帰って寝ようかな!


「お前は、授業中寝てるのにテストの点数だけは、いいからな。俺を含めた先生がた、みんな諦めてるよ。高一なのに何でこんなことするんだよ。まだこれからだろうに、、、恋愛とかしろよ!」


最後の一言を無視して答える。


「それはそれは光栄なことで、ではさよなら。」


僕はすぐにバッグを持って教室から出る。

後ろから聞こえるクラスメイトの、(何であいつ成績いいんだよ)という声は無視すべきだろう。



家に到着して、いや、家の目の前で目を疑った。


そして言葉を失った。
















簡単に言うと

家が燃えていた。


「…これヤバいな、」

と思わず呟いてしまうほどに燃え盛っている。近所の人が通報したらしい、消防車のサイレンが聞こえてきた。


と、そのとき後ろを通っていた自転車が僕を炎の中へ突き飛ばした。

(ってか、何でこんな狭いとこで自転車乗ってるんだよ。)


周りから悲鳴が聞こえる。どうやら突き飛ばされて壁に当たったときの衝撃で家が傾いているらしい。周りから人が離れていく。


僕は、察した。



(これ…………死ぬわ、確実に)

ただ未練は、ない


身体が熱く、そこらじゅうが痛い。

僕は動けず後ろから、家が倒れてくる気配を感じながら、目を閉じる,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,









ガンッ!!!!









強い衝撃がきた、意識はある。痛みも消えている。今、どうなっているのだろう。


幽霊化?地獄?天国?冥界?不安を積もらせながらおそるおそる目を開ける………





(おぉー?)


目に映ったのは、森だ。湖だ。炎の中にいたときの焦げたような匂いはせず、とてもきれいな空気だ。


やはり、死んだのだろうか?

見た感じだと天国?浄土?いや、だが森の中って………あれ?



よく見たら服を着ていないことに気づいた。こんなことにも気付かないとは、よほど気が動転していたのだろう。

周りを見渡すと、切り株の上に服がおいてある。


………………怪しい……………

普通に怪しい。

怪しすぎる。何でここにひとつだけ切り株があるのか。周りにはないのに。ひとつだけって言うのが怖い。

後、なんでそのひとつだけの切り株に服がおいてあるのか。不思議すぎる。

しかし、ずっと全裸でいるのも気が引ける。


「仕方ない」

そう言って服に手を伸ばして服を持ち上げると、紙がヒラヒラと落ち………る前に取った。文字が書いてあることがわかったのでみてみる。明示 蒼士めいじ そうし様ヘ と、書いてあるので目を通してみる。






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       明示 蒼士 様


こんにちは。神様です。


まず気になるであろうことから教えよう


結論から言うと君は生きている。


死ぬ直前にこちらの世界に転移させて


全回復させた。


大きな衝撃がしたのは、無理やり


異世界に干渉してつれてきたときの振動だ。


後、ここにいれば、約1日後にこの世界の住


人が通りかかる。言語は通じるようにしてお


いたから安心して大丈夫だ。


後、1日分の食料は、その辺の木の実を食べ


てくれ。




後、自分の能力は、念じれば見れる。


質問等があれば、教会にいってくれ。


  

      ナーズ世界創造神 クルスより


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「なるほど、これが異世界転移か、」


と落ち着いた感じで言ってみることにした。





,,,,,,,,とりあえず服、着ようかな、

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