第547話 驚天動地

 鶴の一声で決まってしまった勇者召喚によって、とある日の満月の夜である今夜、神殿内で新たなる勇者が召喚されてしまう。そして王女が退室した後にウォルター枢機卿が話し始めると、召喚された勇者はそれを無視して自分の疑問を主張する。


「おい、テメェらが話に聞いた宗教団体か?」


 その場に召喚された勇者は1人であり、如何にも善人ではありませんといった風貌をした金髪の男であった。そして、その男が口にした言葉が不敬だと感じた騎士が怒鳴り声を上げると、その騎士は次の瞬間には物言わぬ骸と化してしまう。


「こりゃスゲェな」


 たった今、人を1人殺したというのに気にもしていない感じで男が呟きをこぼすと、周りの騎士たちは喉を貫かれて倒れている同僚の姿や、召喚した勇者の手が鋭い刃物に変わっていることに呆然としてしまう。


「こ、殺せ!」


 騎士たちの中で序列の高い者が召喚した勇者の危険性を理解し、すぐさま危機感を募らせて言葉にすると、呆けていた周りの騎士たちがハッと我に返り剣を抜いては、召喚した勇者を殺そうと襲いかかっていく。


 だが、相手は召喚されたすぐ後だというのに、騎士を難なく殺してしまうほどの実力の持ち主だ。当然のことながら結果は目に見えており、襲いかかった騎士たちは容赦なく殺されていき、残るのはガクガクと震えながら腰を抜かしている騎士や聖職者たちだけである。


「テメェが責任者か?」


 勇者から問われたウォルター枢機卿は騎士たちと同じように腰を抜かしており、勇者からの問いかけに対してコクコクと首を振ることでしか返せなかった。


「金を寄越せ。あと殺してもいい奴らは誰だ?」


「お、おい! 私の部屋から金をすぐに持ってこい!」


 ウォルター枢機卿は自分の命を優先させるために、生き残っている騎士にそう指示を出すと勇者からの質問に答えていく。


「こ、殺してもいいのは、ここより遥か西に縄張りを持つ魔王と呼ばれる魔族の者たちだ。奴ら魔族は我々人族を殺し尽くそうとするから、情けをかける必要性もない」


「ほう……魔王か? よくわからんが、『王』と付く以上はそれなりの地位にいるってことだな」


「ま、魔王は魔族の『王』だ。あと、北の帝国にも人族だが魔王が存在している」


 勇者に対して魔王の言葉の由来を説明していたウォルター枢機卿はそれを利用して、邪魔だと思っている帝国の皇帝であるケビンのこともぬけぬけと告げたのだが、腑に落ちない点を感じた勇者が問い返した。


「人なのに魔王なのか?」


 説明を受けていたので当然の疑問を持つ勇者がウォルター枢機卿にそう問い返すと、ウォルター枢機卿は頭をフル回転させてそれらしい事実をでっち上げてしまう。


「ひ、人の場合は魔法の頂点に立つ者を魔王と呼ぶ。魔法の使い手としてはその魔王に並び立つ者はいないのだ。魔術の王という解釈もある」


「魔法……御伽噺によく出てくる言葉だな。いい魔女と悪い魔女がいるのはよく聞いたけどな」


「その魔王は男だ」


「……魔女じゃねぇのか」


 魔法と言えば魔女だという自身の予想を裏切る展開に、ガッカリする勇者がそれからも色々な質問をしていくと、ある程度の時間が経ったところでお金を取りに行っていた騎士が戻ってきた。


「こ、これを……」


 見るからにずっしりとお金が入っていそうな袋を目にした勇者は、震えている騎士に中身を見るため開けさせると、そこに金貨が大量に入っていたのを確認してからその袋を受け取る。


「これで当面は生活できるか……じゃあな」


 そう呟いた勇者が立ち去るのだと思い安堵したウォルター枢機卿や騎士たちだったが、ウォルター枢機卿は胸に痛みが走ったことでそこへ視線を落とすと、勇者の刃物に変形した腕が伸びて突き刺さっていた。


「……な……なぜ……」


「俺が誰を殺そうと俺の自由だ」


「……ごふっ……」


 勇者がウォルター枢機卿から腕を抜くと、腰を抜かしたままだったウォルター枢機卿はそのまま倒れて事切れてしまい、周りの騎士たちは状況についていけず呆然としてしまう。


 そして、その勇者は周りにいる騎士や聖職者たちも殺してしまい、召喚の場に生きている人が勇者以外の誰1人としていなくなったところで、それを成し遂げた勇者はその場を後にする。


 やがて、召喚の場から音沙汰がないのを不審に思った聖職者が、不敬だと思いつつもその場を覗きに伺うと、凄惨な現場を見てしまい腰を抜かしてしまうが、ありったけの声を上げて緊急事態であることを誰かしらに聞こえるように叫ぶのだった。


 その後、声を聞き届けた近場の者が駆けつけて更に腰を抜かしてしまい、第1発見者と同様に声を上げると次々に現場へ駆けつける者たちが現れて、神殿内は大混乱と化してしまう。


 そしてそれは神殿内に留まらず皇族の住まう皇城にもその報せが届くと、皇族お抱えの皇国騎士団ロイヤルナイツが厳戒態勢を敷き、万全を期すために皇族たちは1室に集められ状況を説明される。


「そ……そんな……私が召喚した勇者様が……」


 生存者がいなかったので状況判断でしかない報告を受けた王女は、自身が召喚した勇者の手によって、ウォルター枢機卿や現場に居合わせた騎士や聖職者たちが殺されたことを聞いてしまい、茫然自失となって顔を青ざめさせていた。


 だか、すぐ傍で姉にあたる王女を励ましていた聖女は、教皇たちの真実の顔をソフィーリアから教えられていたので、悲しむフリを見せつつも内心は勇者に感謝していた。


 そして別の場所では、神殿内に住まう教皇や枢機卿たちがいつもの会議室に閉じこもり、神殿騎士団テンプルナイツたちをかき集めては、身の安全を最優先で図りつつ現在の状況についての話し合いが行われていたが、ウォルター枢機卿死去という訃報の報告が頭を掠めて、まともな話し合いは行われてはいない。


「ど、どうするのです?!」


「どうするもこうするもない! 勇者の姿を見た者が姫以外誰1人として生きていないのだぞ! その姫も混乱してまともな証言ができていない!」


「どのような能力を持っているのかもわからん。わかっているのは、あの場にいた騎士たちを難なく殺してしまっているということだ」


 取り乱すアルフィー枢機卿の言葉にドウェイン枢機卿が怒鳴り、ウォード枢機卿が冷静に事態を重く見ると、いつもは物置のように大して喋りもしない教皇が口を開く。


「ドウェイン、暗部を使って虱潰しに捜せ。見かけたことがあまりない者たちを重点的に洗い出すのじゃ。事件発生から時間も経っておらんから、そう遠くへは行ってないはず……この時間帯に動いている者たちを優先的に調べよ。念の為に宿屋にも泊まりに来た客がいないか調べさせよ」


 教皇からの指示を受けたドウェイン枢機卿はすぐさま室内の警護に当たらせていた暗部を呼び、教皇からの指示をそのまま遂行するように伝えると、その者は警護の人数を残したままで、別の者にその指示を遂行するように伝えて、さながら伝言ゲームのように教皇からの指示が流れていく。


 そして、この日の晩は誰も眠りにつくことがなく、一部の立場ある者たちは姿のない影にビクビクと怯えながら夜を明かすことになるのだった。


 そのような大事件があった翌日、結局のところ勇者による新たな被害者は出ずに、誰1人殺されることなく朝を迎えることができたのだが、厳戒態勢は敷かれたままで継続して犯人探しと警護が各所で行われている。


 それからの教団は、ウォルター枢機卿が賊による犯行で殺されたことをお触れとして民たちに報せ、勇者召喚により喚び出した勇者の犯行であることをひた隠しにした。


 それと同時に魔王発生の報せも行い、神託により魔王が多数存在していることを各国に報せ、この事態に対して協力体制を築き、魔王たちの脅威に立ち向かおうと協力を仰ぐための早馬を走らせたのだった。



◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 ところ変わってケビンのいる帝城では、いつもと変わらぬ朝食の光景が見られたが、ソフィーリアの唐突な言葉がこの場を凍りつかせる。


「あなた、勇者召喚がまた行われたわよ」


「…………は??」


「勇者召喚よ、勇者召喚」


「い、いや、大事なことだから2度言うを超えて3度言われたところで、状況についていけない」


「魔王が現れたから神託を下したのよ」


「なっ、魔王っ!?」


「そうよ、正真正銘の魔族の王。しかもいっぱい発生したわよ。良かったわね、これであなたも勇者ごっこができるわ」


「ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待った! いっぱいって何っ?! 魔王っていっぱいいるもんなのか!?」


「暗躍している人たちがいるから、いっぱい出てきちゃった」


 そう言うソフィーリアはてへぺろと言わんばかりの可愛げを見せたが、それを伝えられているケビンとしては何が何だかさっぱりポンである。それに対して静かに聞いている他の者たちも、ソフィーリアの仕草に唖然としている。


「……でも、セレスティアが勇者召喚をしたのなら、そいつらが頑張って倒すだろ?」


「召喚された勇者は今指名手配犯よ」


「…………は??」


「指名手配犯よ、指名手配犯」


 再び大事なことだから2度言うを超えて3度言ってしまうソフィーリアに、ケビンはツッコミを入れることすら忘れて呆然としてしまう。何故ならば魔王を倒す正義の味方となる勇者が、指名手配犯になっていると告げられたからだ。


「…………何で?」


 頑張って紡ぎ出したケビンの言葉にソフィーリアはありのままを伝えて、ケビンを更なる混乱へと導いていく。


「勇者がその場に残ってた召喚関係者を全て殺したのよ」


「…………Why?」


 あまりの突拍子もない言葉にとうとうケビンも拙い英語を返してしまい、それに対してソフィーリアはクスクスと笑いながらその時の状況を語っていく。


「今度の勇者はね、懲りない教団にちょっとした嫌がらせで外国の死刑囚を送り込んだの。連続殺人犯で死刑執行日待ちの退屈な日々を送っていた人よ」


「はっ??」


「その男の人が望んだのはね、武器を一々持って殺すのが面倒だから何か簡単な方法はないかって聞かれたから、それなら体が変化するようにしてあげるって言って、ちょちょいっと体を強化して【変身】のスキルをあげたのよ。その後にちょっとスキル使用の練習に付き合ってあげてから神殿に送り出したの」


「何やってんの!!」


 ケビンがあまりの事実に猛烈なツッコミを入れたが、ソフィーリアは構わずに話を続けていた。


「それで教団は悪い組織だから利用されないように気をつけなさいねって伝えたら、召喚後に勇者の態度が鼻について怒鳴った騎士を殺してね、そこからは近年稀に見る殺戮劇が始まって、要求した金を貰ったら用済みのウォルターも殺して、現場に居合わせた全ての人を殺した後に神殿から立ち去ったわ」


「……マジ?」


「マジ」


「連続殺人犯の死刑囚である外国人が異世界転移って……それなんてラノベ?」


「面倒くさが「ちょっと待った! メタ発言は禁止!」……もう、あなたが聞いてきたんじゃない」


 ソフィーリアが頬をプクッと膨らませてケビンを見るも、ケビンはその頬を突っつく余裕はなく更なる疑問をソフィーリアに尋ねていくと、ソフィーリアはそれに対してノリノリで対応する。


「……ところでソフィーリアさんや」


「なぁに、ケビンさんや」


「その快楽かどうかよくわからない殺人犯は、勇者と呼べるのか?」


「ダークサイドに堕ちた勇者ね。と言うよりもダークサイドには元々堕ちていたから、【真の闇黒勇者ダークネスブレイバー】かしら?」


「……それ、まだ覚えてたんだ……」


「ついこの間のことでしょう? それに神である私が物忘れなんてするわけないじゃない。原初神様だっておじいちゃんの姿だけど、私が生まれた時からのことをずっと覚えているのよ」


 ケビンが魔王対勇者で使った中二ネーミングを聞かされてしまい呆気にとられるも、ソフィーリアは当たり前の事実を突きつけてそれに返答するのでケビンは何も言い返せなくなるのだが、何も原初神様を引き合いに出さなくてもと思ってしまう。


「ソフィの生まれてからって何億ね…………いや、何でもありません」


 つい女性に対して聞いてはいけないことを口走ってしまいそうになったケビンだったが、その瞬間に未曾有の危機と言うよりも死に直面するような感覚に陥ってしまい、静かにオーラを発しているソフィーリアを目の当たりにして、それ以上の詮索は回避して自身の安全を確保するのだった。


「ふふっ、お仕置きを回避できたわね」


「ダメよ、ケビン。お母さんが子供の頃に教えたでしょう? 紳士な男性は女性に年齢のことを聞いてはいけないのよ。聞く場合は命がけなんだから」


「はい……全くもって忘れておりました」


 ソフィーリアがニコニコとお仕置き回避を伝える中で、サラは母親として子供の頃に教えたことを今一度ケビンに対して伝えると、ケビンは『そういうこともあったな……』と、当時サラからの絶対零度の威圧を瞬間的に浴びたことを思い返していた。


「で、話を元に戻すけど、そいつってここに来たりしないよな?」


「今は殺戮許可の下りた魔大陸を目指して西に向かっているわ」


「殺戮許可?」


「ウォルターが生きている時に魔族は殺して構わないって伝えたのよ」


「……あの馬鹿……」


「ちなみにその時の会話であわよくばって思惑のもと、魔王の1人であるあなたのことも伝えていたわ」


「死んでも迷惑な奴とか最悪だな……ってゆーか、俺って魔王の1人としてカウントされてるの?!」


「だって、ノリノリで『憤怒の魔王だー』って言ってたじゃない。『創造魔王クリエイトサタン』とも言ったわね」


「あ、あれは役作りの賜物であって……」


「楽しそうだったから思わず録画しちゃったわ。今度一緒に見ましょうね」


「……勘弁してください」


 ケビンの預かり知らぬところで、ソフィーリアの【ケビンコレクション】の数は増えていっているようであり、ケビンがその全容を知ることは今後もないだろう。


 そのようなケビンとソフィーリアが和気あいあい?と語り合っている中で、話を聞いていたオリビアが珍しくケビンにお願いごとをするのであった。


「ご主人様、お暇を頂いてもよろしいでしょうか?」


 唐突に話しかけられたこともそうだが、内容が内容なのでケビンがその理由を尋ねると、オリビアは故郷のことが心配で、一族の者たちに避難するように伝えたいのだとケビンに説明する。


「お願いします!」


 必死に懇願するオリビアに対して、ケビンは当たり前の返事を返すのだった。


「別に1人で行く必要ないだろ。俺も一緒に行く」


「え……」


「オフェリア、オリビアと一緒に里帰りするぞ。そのあとはヴァリーとヴァンスの里帰りだ。セシリーは2人の休学届を休む時になったらよろしく頼む。大して長いこと休むわけではないから、そこまで学力は落ちないだろ」


「いいよ~オフェリアちゃんとヴァンスくんの休学届は~その時になったら私が手続きしておくね~」


「お母さん、里帰りってなに?」


「マジかよー……ウィーガン家の4姉妹と会えなくなる……」


 セシリーがケビンの指示に了解の意を示すと、オフェリアはオリビアに里帰りの意味を尋ね、ヴァンスは何故か不穏なことを口にしていたので、ケビンがそれに対して反応を示した。


「ちょっと待て……ヴァンス、いま何て言った? ウィーガン家の4姉妹?」


「ん? 父ちゃんは知らねぇのか? 父ちゃんの親友のターナボッタさんちの子が学園に来てるぞ」


「…………は?」


 ヴァンスからの説明に全くついていけていないケビンに呆れ返るケイトが、溜息をつきながらその原因であるケビンの日常を指摘し始める。


「はぁぁ……貴方がセシリーさんに丸投げして、学園に顔を出さないからわからないのよ」


「え……ケイト、どういうこと?」


「ウィーガン侯爵閣下がミナーヴァ魔導学院は専門的な学院だから、一般知識を身につけさせるには貴方の学園が1番だって、入学手続きをした時に言っていたらしいわ。その後の道も専門科があるから幅広く学べて子供たちにもいいって高評価だったのよ」


「俺……先輩から何も聞いてないんだけど……」


「貴方へ仮に知らせたら、入学時や在学時の成績に手心を加えられるかもしれないって懸念していたからよ。ちなみにウィーガン家の三兄弟も入学しているし、同盟国の王族もわざわざ編入試験を受けて転校してきているわ」


「な、なんだってぇぇぇぇ!?」


 ケイトから告げられた内容にケビンは愕然としてしまうが、それもこれも全ては仕事を人に丸投げするケビンの自業自得とも言える。そしてそのことを重々踏まえた上で、ケイトはケビンに苦言を呈した。


「これからはちゃんと仕事をすることね」


「……」


「貴方?」


「…………善処します」


 子供たちの前で叱られてしまうケビンは全くもって威厳の“い”の字もないが、子供たちは父親であるケビンが仕事をしないことなど小さい頃からよく見て知っているので、最初から威厳などなかったに等しい。


 だが、家族サービスは充分にしているので、たとえ威厳がなくともケビンの言うことはきちんと守るのが、子供たちのよくできたところである。巷ではあの父親からどうしてこんなによくできた子供が育つのかと、帝都七不思議の1つとして語られたりしていることがあるとかないとか。


 兎にも角にもこうしてソフィーリアから始まった驚きの連続は、里帰りするという着地点に落ち着き、ケビンは初めての魔大陸という冒険に心を躍らせて、怒られてしまったことなど既に頭の中には残っていなかった。


「ケビン君、私も途中まで一緒に冒険する! オリビアの里帰りは邪魔しないから」

「それなら私も」

「お姉ちゃんも行くわ!」

「私も冒険がしたいです!」

「それなら私も参加しようかなー」

「とういうことは、イグドラ冒険メンバーということだの」

「うちも参加しますえ」


 奇しくも里帰りという名の冒険に心を躍らせていたのはケビンだけでなく、冒険者組の嫁たちも同じ気持ちであったようで、次々と参加の意思表示を見せると瞬く間にメンバーが膨れ上がるのであった。

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