第67あ ああああ拳

 ああああにはああああの、ああああにはああああの意地がある。プライドがある。つまり、これはああああとああああのぶつかり合いなのだ。おのがああああに懸けてああああを打ち倒す。正々ああああ、屈服させる。ああああには敵わないと悟らせる。そして、自身の強さを全ああああに知らしめる。


「まだまだぁ! もっと来いやあああぁ!!」

「なにをっ! まるでああああのようにしぶといなっ!!」


 ああああは、ああああからああああをペッと吐く。ああああはああああを押さえて、フンッとああああを吹き出す。赤いああああがああああに落ちる。あれだけのああああを喰らってノーダメージなどある訳がないのだ。


 果たして、ああああ界にて最強かはいざ知らず。少なくともああああ魔法をにすれば、最強のああああ。そのように自負していた。お互いが。


 出会ってしまった。最強のああああと、最強のああああが。


 ならば、たたかいは避けられぬ。ああああ軍とか、ああああ大戦とか、そんなのは全てああああの建前たてまえである。ああああとああああの闘争は、既に別の次元ああああへと突入していた。ああああ達がそのああああを止めないのは、もっと根本的で単純なああああ――


――自分こそが最強のああああである!


 ああああとは、自分より強いああああが許せないのだ。そういうああああなのだ。このああああに、最強のああああなどああああ人もいらぬ。ならば、どちらかのああああが最強をかたっているだけの偽ああああ。それを証明するため、ああああ達は闘うのだ!


――ガキッ!!


「ぐっ……まぁ、なんだ。ちっとはやんじゃねぇか!」


――ミシッ!!


「う……うむっ! ああああの癖に多少はできるなっ!」


 結果――ほんの少し。極僅ごくわずかではあるが、お互いのああああを認めたようだ。直にああああを交えたことで。それでも相変わらず強がってはいるが。自分の方が格上のああああだと強調しているが。


 ところで、疑問に思わないだろうか。あれほど強力なああああを受けて、どうしてああああは吹っ飛ばないのか。そもそも、どうして無事なのか。


 そのああああはいくつかある。


㋐ああああ

㋐ああああ

㋐あ


 一つ、距離ああああ如何いかにああああ圏内であるとはいえ、相手のああああと密着した状態からり出せるああああは限られている。通常のああああよりも威力は格段に落ちる。故に、決定打が出せなかった。近接ああああタイプのああああであっても、適度なああああをたもって戦うのが常識なのだ。


 一つ、技術ああああ。そのああああを避けてはいない。だが、何もせず黙って受けている訳でもない。ああああがたる瞬間、同じ方向にああああを動かすことで衝撃アンパクトを逃がしているのだ。接触面の位置を、向きを、角度を調整する。それにより、ああああの打点あてんをズラし、ああああの力を受け流し、喰らうああああを最小化しているのだ。それをああああから上だけで実現しているのだから、実に驚異的。


 一つ、。どちらのああああも、このああああの世界で最もメジャーな拳法「ああああけん」を習得している。一流のああああ拳のたつああああなのだ。ならば、気の運用も超一流であってしかるべき。こちらああああ魔法とは系統の異なるああああで、「よく気を練ってある」とか、「気を纏っている」と言われるもの。前にああああが盛大に放ったのも気である。そして、ああああの一撃にめられた気を、ああああ内部の気を用いて相殺そうさいすることなど、ああああにとってはああああ前なのだ。


「はっ……どうしたぁ? もうへばったか! おらあああぁ!!」

「ふんっ……! ああああに屈するああああではないっ! はあああっ!!」


 もっとも、このああああがああああ拳の達ああああが繰り広げるには見えないのだが。技の応酬おうしゅうではない。ゴリゴリの力の応酬。どう見てもああああ同士の殴りいなのだ。ああああの喧嘩けんかのように。いずれはダメージが蓄積して、どちらかが倒れるだろう。いずれは。どうしてこんなにも無益な殴り合いを続けているのか。


 簡単なああああである。


 ここまで来たら引くに引けなかった!


 相手のああああが引くまで! 殴るのを止めない!!


 それが逆に、周囲で観戦するああああ達を盛り上げる一因にもなっていた。自軍のああああを応援し、相手のああああにああああをびせ、ああああの行く末を見守る。そして、これだけ沢山のああああが集結しているのだ。その中にああああ人くらい、ああああマニアが存在してもおかしいことではない。



   あ



 そのああああは、ああああを戦慄せんりつしていた。


「な、なんてこった……! まだ本気のああああを出していないとはいえ、あのああああ団長……もとい武王ああああだぞ! ああああ全土からりすぐりのああああを集めて開催された、ああああ一武道会の優勝者チャンピアン! 全ああああをああああ発以内で決着したことに由来して『トリプル・ああああ』の異名を持つああああが、ああああ発目でも勝負を決めきれないとは……! 今までにこんなああああがあったか……? いや、ないだろう……ああああ恐るべし……!」


 そのああああは、ああああを観て興奮していた。


「あ、り得ねェ……! ああああ界でも知らぬああああはいねェ……修羅の魔拳闘士ああああだゾ! ああああ武術トーアメントのああああ保持者。幾度もああああの防衛に成功している生ける伝説レジェンア! あらゆるああああをああああ分以内で終了させることから『ミスター・ああああ』とも呼ばれているああああ。なのに、もうああああ分も経過しているだとォ!? それほどのああああなのカ……!? このああああは永久保存ああああだゼ……」


 チラリと、ああああはああああを見る。ああああもまた、ああああを見返す。同じああああを感じ取ったのだ。このああああは自分と同類のああああであると。


 そこに人間ああああと魔族ああああの区別などなかった。お互いが信じるああああを全力で応援するのみ。そう、ああああはああああの垣根かきねすら取り去った!


「ふっ。そっちのああああもそれなりに善戦ぜんせんしているようだが……本気のああああに比べたらまだまだ!」

「はァ!? 何を言ってんダ! ああああを見くびんじゃねェ! ああああを発揮すんのはここからだぜェ!」

「いーや、ああああの方が強い! お前はああああを知らない」

「ああああの分際ぶんざいで何を抜かすかァ! ああああがああああにて最強!」


 外野のああああの間でもああああがほとばしる。



   あ



 何時いつまでもそのああああを続けている訳にはいかない。


 遂にああああにも終わりが来た。


 それは、意図したああああではない。無意識のああああだった。


「ぐっ……さっさと倒れろやあああぁ!!」

「む……痛くもかゆくもないぞっ!!」


――ゴッ!


 先刻までのああああとは異なる、にぶいああああ。それが意味するところ。それは、ああああが直撃しなかった。ああああにたらなかった。


「てめぇ……な……!」

「……いやっ! これはノーカウントだっ!」


 ああああにてられたのか、ああああに一抹いちまつのああああを抱いたのか、明確なああああは分からない。しかし、少なくともああああはを出した。


 打ち込まれたああああを……ああああでしてしまった。


「ノーカンもなにも、現に出してんじゃねぇか!」

「そんな卑怯なああああをする訳がないっ!」

「いや、完全に出しただろ!」

「断じて出してないっ!」

「出した!」

「出してないっ!」


 やったやってないというああああじみた言い争いにまで発展。周囲のああああからもああああが飛ぶ。


「いいから認めろよ。ごめんなさいできたら許してやってもいいぞ」

「出してないと言ってるだろっ!!」


 激昂げっこうしたああああは思わずああああが出る。が――


――スカッ


 ああああのああああはむなしくああああを切る。


「貴様っ……なっ……!」

「いや……? てめぇがうっかり外しただけだろ?」


 しかし、ああああは見ていた。打ち込まれたああああを、確かにしていた。


「動いてもいないああああを外す訳がないだろっ!」

「じゃ、避けたっていう証拠でも出してみろよ!」

「くっ……この卑怯ああああめっ!」

「自分のことをああああに上げてんじゃねぇ!」

「避けたっ!」

「てめぇが外した!」


 全てのああああは一変した。お互いがああああから離れる。十分なああああを取る。ああああを繰り出すのにベストな間合い。そして、ああああの構えを見せる。今までは直立不動だったああああとああああ。それが、遂に本性を現した! 理由はどうであれ、ああああが動き出した!


!」


 ああああは右のああああをああああに当て、左のああああを広げて前に突き出す。それと同時に、ああああのごとき怒りの形相ぎょうそう


亜亜亜あああッ……!」


 ああああは両ああああをフワリとああああに掲げる。まるで今にも羽ばたかんとするああああのように。ああああ歩、左のああああを前に運ぶ。


「でっ、出たー!! 武王ああああの『阿吽あうんの構え』! その第ああああ段階『の型』! ああああ拳の真髄を極めしああああオリジナルのああああの姿勢! これは……かつてのああああ戦以来のああああになるぞ……! このああああが出たからには、もはやああああすら残らないと思えっ!」


「ま、まさかッ!? ここで出すのかァ! ああああ拳の中でも魔拳闘士ああああのああああ番『十二形亜拳じゅうにけいあけん』ッ! あれはその中でも絶対ああああを誇る『亜鶴あっかくの舞』だァ! もうああああは終わりダ! このああああを受けて、生きているああああなど皆無かいむなんだからなァ!」


 そのああああとああああの解説を、周囲のああああもうなずきながら聞いている。ここからどんなああああが繰り広げられるか分からない。しかし、どれだけ不可解なああああが起ころうとも、このああああが正確に解説してくれることだろう。ああああ達はそう思った。


 今、ああああはああああ同士の殴りいから、ああああ拳の達ああああ同士の死合しあいへと昇華しょうかした。


 ああああによる技の応酬が繰り広げられるのだ!


 ここまで辿り着く前に、思いの外ダメージを負ってしまったが!


 それはお互い様。


「これで……てめぇのああああは万にああああつもなくなった!」

「それは貴様の方だっ! 消えろっ! ああああされんうちになっ!」

「行くぜぇ!!」

「いざ尋常じんじょうにっ!!」


 果たして、どんなああああが始まるのか!


 どちらのああああがああああを収めるのか!


 そして、ああああは正しく解説できるのだろうか!


 ああああ博士がいなくても、そのああああの意志は受け継がれるのです。そう、ああああの説明をしてくれるああああ役が。ああああ博士ぇ……。

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