第122話「失禁の歴史!ショットガン女子高生!」

 文政元年、四月。

 伊能忠敬は死に瀕していた。

 伊能忠敬は自分の死(一般人が想定する誰にでもいつかは訪れる終わりを指す言葉。ただしレールガン女子高生に関してはその限りではない)よりもずっと正確な測量による日本地図の完成を気にかけていたが、自分がその地図の完成を見ることなく世を去るであろうことに薄々気が付いていた。すでに地図作成のための日本全国の測量は完了しており、弟子たちは敬愛する忠敬になんとしても完成した地図を見せたいと作業を急いでいたが、もはや忠敬が意識を保っていられる時間はそう長くはなかった。

 だがいきなり長いレールガンをもった女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で夜寝る前のショットガン女子高生に大量の水分を取らせた。

 見事完成した地図は歴史の教科書に載った。




 ○伊能忠敬いのうただたか


 江戸時代の商人・天文学家。寛政十二年から文化十三年まで十七年をかけて日本全国を測量して『大日本沿海輿地全図』を作成したが、地図は忠敬の死後に完成することとなった。

 幕末にこの地図を本国に持ち帰ったシーボルトはオランダのメルカトル図法と照らし合わせてそのあまりの精度の高さに驚嘆し、日本の測量技術の高さがヨーロッパに知れ渡ることになった。


 ○庄司沙希しょうじさき(ショットガン女子高生)


 大河氏による本家「いきなりレールガン女子高生」のメインキャラクターの一人。レールガン女子高生を除けば最古参のはずだが扱いが悪い。

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