02 ツバサ・エンド



5、小さな旅路

 浄化能力者は病みゆく世界に対する大切な切り札である。それは多くの人の共通認識だった。浄化能力者は、終止刻を終わらせることができる唯一の人間である為、丁重に扱われる。マグナとイールにそう説明された姫乃は、二人と共に、マジック・ワールドを治める王女の元へと向かった。


6、合流

 異世界を統治する王女、コヨミから直々に世界の救済を頼まれた姫乃は、自分にできることなら……と頷いた。時を同じくして、姫乃と同じ世界から転移してしまった、仲間達が顔を見せ合流を果たす。武力に自信があるたすき緑花りょっか、マスコット的存在である奈亜なあと再会する事ができた。


7、消えゆく星々の願い

 友人達との再会に喜ぶ姫乃だったが、王女の好意で世話になっていた城が襲撃された。狂暴化した動物達に襲われた兵士達は、必死で応戦するが力及ばず。コヨミが発動した転移魔法によって、姫乃達だけ城から脱出することになる。その際に姫乃は「この世界の事をお願いします」とコヨミから思いを託された。


8、立ち向かう意思

 姫乃達が転移した先は協会の内部だった。マジック・ワールドは神のいない世界であったが、宗教はあった。人々は、暗い世の中を身分の血がいなく肩を寄せ合って生きるべきという教えにしたがい、混迷する世界で一日一日を生き抜いていた。


9、遺跡の入り口

 浄化能力者として、マジック・ワールドを救う事を決意した姫乃は、終止刻を終わらせるために遺跡へ向かう。セント・アークという名前のその遺跡は、闇の魔力を癒す浄化能力を、増幅させるための建物だった。

 異世界の北方の大地で、雪と氷に閉ざされた環境の中で苦労しつつも、姫乃達は遺跡の入り口を発見する。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る