前のエピソード――専業作家であること

デジタル・シルクロードは中国の一帯一路（BRI）に含まれるネットの普及と活用に関する活動である。そこにはHUAWEIが世界的なシェアを持っている次世代通信5Ｇ、アジアとアフリカを結ぶ海底通信ケーブル、データセンター、測位衛星、AI、量子コンピュータ、デジタルフリーゾーンなどのEC、国際規範、サイバー主権の提唱など多岐にわたる。

中国では、組織ならびに個人は中国政府の要請に応じてあらゆる情報を提供しなければならないという国家情報法が2017年に成立している。つまり、デジタル・シルクロードは一帯一路関連地域の情報化を進めるだけでなく、そこに流れ、蓄積された情報は全て中国政府に渡る可能性がある。

参考

『Issues & Insights Vol. 19, WP8 – China’s Digital Silk Road: Strategic Technological Competition and Exporting Political Illiberalism』（2019年8月1日、Pacific Forum）

『China’s Digital Silk Road: A Game Changer for Asian Economies』（2019年4月30日、THE DIPLOMAT、https://thediplomat.com/2019/04/chinas-digital-silk-road-a-game-changer-for-asian-economies/）

『「ネットの海の道」地球30周分　米中しのぎ削る』2018年10月29日、日経新聞、https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/submarine-cable/

PEACE（Pakistan & East Africa Connecting Europe、http://www.peacecable.net）

『China’s Next Naval Target Is the Internet’s Underwater Cables』2019年4月19日、Bloomingberg、https://www.bloomberg.com/opinion/articles/2019-04-09/china-spying-the-internet-s-underwater-cables-are-next

『一帯一路の成長でアメリカが警戒する「デジタル・シルクロード」における中国の戦略』（2020年1月28日、ハーバービジネスオンライン、https://hbol.jp/211778/）