✿第四幕~恋と甘味と勝負事~

【主な登場人物】

■菖蒲（あやめ）――妖怪の町(商店街)で付喪神が憑いている骨董屋を営む女主人。

しかし、その正体は未だ明かされていない。

■宮前真司（みやまえしんじ）――妖怪が見える目を持つ男子中学生。

菖蒲に出会う前までは、自分のこの目と人間以外のあちらのモノが嫌いで前髪で目を隠していた。

今は、少し自分にも妖怪に心を許したが、中々前髪を切る事が出来ずにいる。

■雪芽（ゆきめ）――雪兎の絵が描かれている陶器の付喪神。

強い想いから作られ大事にされたので、そこそこ力のある妖怪に生まれた。人の姿に変化出来る。

周りからは"お雪"と呼ばれている。

■白雪（しらゆき）――温かいものが好きな変わった雪女。

雪芽の親・お姉さん的存在、娘的存在で雪芽を愛している。当の本人も優しい心の持ち主。

■星（せい）――骨董屋の付喪神の一人。生まれはロンドン。本体は色とりどりな石が填め込まれた透明な硝子コップ。

口数が少なく表情も少ない本好きな男の子。しかし、見た目は女の子にも見える中性的な容姿をしている。

■ルナ――星と同じ本体(石の方)の付喪神。真っ白な毛並みに星同様にオッドアイの瞳をしている猫。

基本は星の傍にいつもいるが、たまにいない時もある自由気ままな猫。

■小豆（あずき）――妖怪小豆洗い。あやかし商店街にて和菓子屋を営み、豆麻も洋菓子屋も毛嫌いしている。しかし、実際は……？？

■豆麻（とうま）――妖怪豆腐小僧（とうふこぞう）。あやかし商店街にて、洋菓子屋を営んでいる。(勿論、豆腐も売ってある)

小豆の事が好きなのに素直になれない男の子。

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