破棄形態(カーサスフォルム)

エスの内に宿るエスのモノではない強大な何かの抑制を解除する事によって、強制的に発動する強化形態。


この際には赤布の刀に纏われた赤布が全て分離して、エスの身体に取り付く。

逆巻く赤を纏う姿は狂戦士の様な姿である。

しかし、破棄形態の間は赤布は端から徐々に黒が浸食を開始し、黒に染まると意識も『内なる何か』に奪われてしまう。それまでの間はエスが主導権を持つ。

『内なる何か』は怪物に対し、尋常ならざる攻撃性を持っている。


初めて暴走を起こしたハナとの戦いでは、どこからか『牙』と呼ぶ鉄の塊に見える大鉈を呼び出していた。この武装は『内なら何か』が既に食らっており、再び暴走を起こした際には恐らく呼び出されるであろう。


理性のある時と暴走時では、暴走している方が能力が高い。

その為か通常有り得ない幻想兵装の扱い方を可能としている。


しかしゲヒルンの研究所で〈食べる死体〉と戦った際には暴走時と同じ能力を素の状態で実行出来る様になっていた。


『内なる何か』との直接の接触がエスの能力を引き上げている節があり、雨村もその事を気に掛けていた。


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