レビューFB! KAC7 最高の目覚め

 応募作品は613作。赤★dayということもあり、少し増えました。

 テーマ自体は難しくなさそうですが、すこし条件が追加され作品が絞られました。


「条件は目覚めのシーンにカタルシスがあること。いわゆる“夢落ち” のテーマですが、物語を収束させるための手法である夢落ちではなく、最高の目覚めのために展開する物語を書いてください」


 なんか分かったようなわからないような……。

 私の場合、まず早速「カタルシス」さんをGoogle先生に聞くところから始まりました。いわゆる”夢落ち”のテーマですが、夢落ちではない……。これはなぞなぞなのだろうか……そんなテーマでした。


【KAC7】最高の目覚め

越智屋ノマ様:紙とペンと最高の目覚め

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888938730

「え? このお題は? そう思ったあなたはもう既にはまっている……」

恐るべし出だしの会話。

その戦々恐々とした内容は一気に砕かれます。

凄まじいギャグの連続攻撃にあなたの腹筋はきっと崩壊するでしょう。

そして目覚め。

様々なジャンルがミックスされ、それぞれが器用に胸に刺さる。

このドキドキハラハラ感を是非多くの人に体感してもらいたいです。


 いやー、文句なし! 私が編集部であれば間違いなくこの作品を押しています。

 まず、タイトルからKAC4のお題が混ざってしまっているところから、もう既にこの作品の世界観は始まっているのです。

 舞台は一見ありがちな社会科教材室……いや無いか。そこでいがみあう生徒と教師。生徒の手には凶器が……。

 このお話、ただのギャグタッチな始まりなだけではなく、情景の描写、さりげなく描出された辺見と「新聞ジジイ」さんのキャラや背景。そして散りばめられた豆知識、小説としてかなりの高いクオリティだと思います。そして随所に笑いのオチを忘れない。しかも怒っている理由が新聞コンクールというこれまた斬新なネタ! 一見大したこと無いと思われそうな事に対し、辺見はマジで怒っています。それを淡々となだめる新聞ジジイさん。その後も怒涛のように続く、紙とペンの力の誇示。そして……あ、忘れていた、このテーマ「目覚め」。

 これも予想できた人いたのでしょうか? 少なくとも私は完全に騙されました、「そっちかよ!」と突っ込んでしまいました。

 そしてミルウォール・ブリック、早速Google先生に聞きました。このお話を読んで、紙とペンが欲しくなりました。あれ? やっぱりテーマはKAC4だったのか?


 いよいよ最後の3連発。まずはKAC8のテーマは……その前に!

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