第27話 ラッツ
おうし座に沿うように、ぼやりと輝く星団を知っていますか? 実はあの星団は、ネズミだと言われているのです。
その昔、干支を決めるレースが神様によって開催されました。ゴールは天の頂上。全ての生き物が十二個しかない席を争っていました。
全ての生き物の中でも、ネズミはか弱い生き物でした。だけど生物の中でも知恵の多かったネズミは考えました。そして一つの方法に思いつきました。大中小のネズミたちは協力し、生物の中でも強くて速い牛の背中に乗りました。
牛は他の生き物を追い抜いて、ぐんぐん先頭に躍り出ます。そしてついに牛がゴールに近づくと、タイミングよくネズミたちは牛の前に飛び込み、牛より早くゴールしました。すぐ後に牛も到着し、干支は子の後に丑、おうし座の傍に鼠なのです。
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