第31話 小説家、小説を書く
初めて小説というものを書いてから、早三年になる。当初はなんの特殊な境遇であったり、一生の語り草になるような体験談もない私が、「執筆」などできるものだろうかと、恥にも似た不安を抱えていた。しかし、いざこうして筆を進めていたら、不安はあれども、喜びもまた感じられるようになった。特殊な体験に関しては、むしろ小説を書き始めてから起こるようになっていた。
私はもう丸三年も小説を書き続けているが、目立った賞などに入選した経歴はない。それでも、ウェブサイト上に作品を投稿すれば、読んでくれる人がいる。評価してくれる人がいる。その存在が、小説を書いて良かったという実感に繋がった。
……もうすぐ夜が明ける。さて、次はどんな物語を書こうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます