グリフィスはなんて言ったっけ?

『ベルセルク・黄金時代』の話。

 グリフィスは、お姫様を垂らしこもうとして、ちょっと嘘をついた。

 嘘っていうか、見栄を張った。

 それで主人公のガッツは、グリフィスから離れて行ってしまった。

「産まれてきたから仕方なく生きるなんて生き方は、オレには耐えられない」(意訳)

 とかなんとか。

 違うでしょ! グリフィスの馬鹿! つらいこといっぱいあった癖に、野心でそれを補えないか、必死で食らいついて生きてきたくせに。

「友というのは己の信念を持ち、それを否定する者にはたとえそれが友であっても立ち向かう。オレにとってはそういうものです」(意訳)

 とかなんとか。

 違うでしょ! グリフィスのあんぽんたん! 自分の夢のために一緒に横に立っていてくれる存在が、ガッツが一番大切だったくせに。


 わたくしだったら、なんて言うかな? ガッツだったら、あのときなんて言われたかったかな。盟友を失ってしまったグリフィスのうっかりは、うっかりなんてものじゃない。彼は全てを失ったんだ……。

 友達って、大切だよね。


『ゆう~~じょうの~~あーかしーは~~、おなじ~~ロマンを~~もとめーるーソルジャードリーム♪』

 なんて某少年アニメの歌曲二番を思い出してしまった。

 あのアニメはオタクの女子がターゲットだったんだって、後で知った。

 女子は男の友情、好きだからなあ^^


「オレには野心をかなえるために培ってきた努力と、それを支えてくれる盟友がいます。オレを信じ、オレの夢を共にみてくれる真の友。それさえあれば、人生のなにを投げ出してもかまわないと思うほどの、大切な存在。それが、オレにとっての友であり、幸福なのです」


 うん、グリフィスはそう言うべきだったんだよ、お姫様に。

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