100文字小説短編集

未翔完

静電気


「……では日直さん。号令を」


 女の担任が言う。

 やっと訪れた学校の終わり。


「起立」


 僕は席から立ち上がる。

 手が椅子の金属部分に触れる。


 バチッ パチッ


 痛っ。それに他の机もだ。

 

「ふふっ」

 

 担任は少し笑みを漏らした。

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