第二章

プロローグ

 もう何度目だろう? 人に殺されるのは。


 もう何度目だろう? 新たに生を授かるのは。


 繰り返すたびに、僕の手は血で汚れていく。


 そして、僕の心は汚く塗りつぶされていく。


 もう、以前の僕には戻れないだろう。


 こんなにも、汚れてしまったら――。


   ◇ ◇ ◇


 僕は、再びこの世界にやってきた。

 あんなにも、元の世界に戻りたいと思っていたのに。

 それは、元の世界よりも色んな意味で充実しているからだろう。

 僕は、この世界で力を発揮できる。

 辛い事、苦しいことばかりだけれど、僕の力を役立てることができる。

 いいや、それ以上にきた理由がある。

 ハイジとの約束――一緒に元の世界に戻るって約束を、まだ果たしていないから。

 そして、僕のせいでコチラの世界に飛ばされてしまったルカを、元の世界に戻すために。


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ビリーの新たな戦いが始まる!

⇒ 次話につづく!

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