第3話 奇跡
「おい、今日は何かのイベントでもあるのか?」
翌朝の土曜日、居眠りから目覚めた村上春樹は忙しくレジを打ちながら、仮眠を終えて出勤してきた妙子に訊いた。
何故か、ヨーグルトとチキンのファーストフードとサラダばかり売れている。
凄い数の来客が朝から続いている。
「別に何もないと思うんだけど」
妙子もまた、チキンのファーストフードの異常な売れ行きのために、必死で調理を続けていた。
今朝、発注した覚えのないのに入荷したチキンのファーストフードとヨーグルトとサラダなどの数十ケースの在庫がどんどんはけていく。
「結菜ちゃん、何でヨーグルトとチキンのファーストフードばかり売れるんだろうか?」
春樹はシフトバイトに入ってる
近所にいる絆の高校の同級生で十五歳である。
「あ、昨夜のニュースでヨーグルトとチキンの組み合わせがダイエットにいいと言ってましたよ。サラダを加えるとさらにいいみたいで」
結菜はヨーグルトとサラダとチキンのPB商品の品出しに追われて忙しく手を動かしている。
「そうなのか? でも、誰がチキンのファーストフードとヨーグルトとサラダを発注したんだろう?」
「たぶん、絆ちゃんじゃないかな?」
「そうか、絆か。でかしたぞ! わが娘!」
と春樹は上機嫌になる。
何も知らない絆は夜勤明けで疲れきって、バックヤードで眠りこけていた。
もちろん、チキンとヨーグルトとサラダなど発注してはいなかった。
(あとがき)
【何kg痩せた!?】「サラダチキン」ダイエットの効果まとめ
https://matome.naver.jp/odai/2140868424094426901
食べるだけで痩せる!ヨーグルトダイエットの正しいやり方。
https://matome.naver.jp/odai/2153440783382265501
コンビニ猫ハネケの日常 坂崎文明
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます